米国ワクチン接種伸び悩みの一因

米国における新型コロナワクチン接種が伸び悩んでいるとのことです。その理由の一つは黒人層の米国家への根強い不信感が原因かもしれません。実際、ニューヨーク市における接種率を比較すると、全体の接種率が64%にたいして黒人は39%と大分開きがあります。

この不信感は漠然としたものではなく、はっきりとした根拠があるというTVニュースがネットに出ていました。それは、1932年から40年間に渡って貧しい黒人層に対して行われた梅毒に関する人体実験です。黒人が多く住むアラバマ州タスキギーというところで行われたのでタスキギー梅毒実験と呼ばれ、これは黒人の米国政府に対する不信の根っこになっているのです。その実験とは、梅毒を放置した時病状がどのように進行するかを観察するものでした。梅毒が生命を脅かす恐ろしい病であることが被験者に伝えられずに、実験に参加すれば食事、衣料等いろんな特典が与えられるとの甘言につられて貧しい黒人が飛びつき大勢参加しました。被験者600人のうち100人の死者を出しました。実験途上でペニシリンの特効薬が開発されても実験継続のため被験者は放置されました。

後日これは米国で最も忌まわしい人体実験だったとしてクリントン大統領は謝罪の言葉を公式に表明しています。国が無料で提供する施策については、裏に何かあるに違いないという強い疑念を被害者の黒人層に植え付ける結果となっていることは間違いないと思います。

先の戦争中日本軍も捕虜に対して人体実験を行い国際的非難を浴びていますが、弱者に対する人体実験まがいのことはどこの国でもやるもののようです。(インド、アフリカにおけるワクチンの実験など)

TVニュースの動画はこちらです。

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