白昼夢

唐突ですが、白昼夢というものをご存知でしょうか。体験されたことは?

私は先日白昼夢としか思えない体験をしました。女房に話したら認知症の始まりではないかと本気で心配されています。どんなことだったかというと、こんな状況です。

家の周りをいつものようにぶらついてその帰り道、うちの車の置いてある駐車場の広場に差し掛かって何気なく広場を見たら、うちの車を含め車が全部出払ってだだっ広い広場の状態でした。地べたに貼ってある黄色い縄の駐車仕切りもはっきり目に焼き付いています。女房が車に乗って出かけているなと思いつつ家に帰ると家にいるではありませんか。そこではっとして家の周りを見回しても車はありません。車をどうしたと聞いてもきょとんとしている。自分でも置き忘れた覚えがないし、これはもう盗難に違いないと大騒ぎして110番に手が掛かりましたが、念のためと言われて駐車場に赴くとなんと異常なくその場にありました。他の車も4,5台一緒に。110番したら大恥になるところでした。娘に話したら、それはよくある見間違い、勘違いと言われましたがそれは違うように思います。黄色の駐車縄だけの車のいない原っぱの様子を今でもはっきり覚えているからです。

いろいろネットを調べた結果、これはいわゆる白昼夢ではないかと思うに至りました。これまで白昼夢などは文学や詩の世界の想像上の出来事と思っていましたが、それが現実に起こるんだということを初めて体験しました。長生きはしてみるもの。

因みに白昼夢の定義は「心ここにあらずという状態。覚醒して意識もしっかりした状態で想像、空想、夢想、妄想、幻想などをしている状態」

古来心理学では白昼夢状態は良くないことと捉える学説が主流だったそうです。つまり白昼夢は集中力の欠如、現実逃避、解離性障害(多重人格)の前兆と捉えられていたそうです。ところが現在では真逆の肯定的な捉え方に替わり、なんと白昼夢状態になり易い人は天才の特徴なんだそうです。天才など脳のパフォーマンスの高い人の特徴で、脳のキャパシティが高すぎて意識があちこちに向かうことを止められない状態が白昼夢であり、知的・創造性の高い能力、効率的な脳活動と高い相関性がある、と論じられているそうです。⇒だからRECOCAは天才?アホか、それこそ白昼夢。なぜなら長い人生中今回の一回しか起きていないから。

28日日曜日の朝日俳壇入選句に白昼夢と解釈できる句が載っていました。丁度私が白昼夢について考えていたときだったので、シンクロ効果かなと思えました。

・亡き人の誰彼に会ふ花野かな  荻原葉月

一方、白昼夢の歌というと、ちょっと古いですが、昼の夢という曲を思い出します。まさにピッタリの曲名です。バラの花園の中にいて、乙女の舞う姿を夢想するという内容の詞です。言葉使いは古くて、バラを薔薇(そうび)といっています。ちょっと古いですが、テノール歌手奥田良三氏の名唱が心に残っています。フルートの序奏が付いた印象的で素晴らしい編曲です。この動画は、私が所持してるCDの歌に映像を付けて作成しました。

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