書籍紹介:「雪風」に乗った少年

太平洋戦争時の、奇跡の駆逐艦雪風」をご存じだろうか。なぜ奇跡かというと同型の駆逐艦38隻のなかで唯一終戦まで大きな損傷を受けることなく生き残った艦だからである。私は全く知らなかった。恐らくほとんどのブログ読者も同じだと思う。

さて、著者である西崎信夫少年は当時15歳で海軍特別少年兵第一期生として採用され雪風に乗り込んだ。以後西崎少年は雪風と運命を共にして数々の海戦を経験するとともに戦艦大和、武蔵、空母信濃の最後に遭遇するという稀有な体験もしたという。同時に、戦争のむごたらしさ、消耗品の如く扱われる軍隊の理不尽さを山の如く体験されてきた。件名の書籍「雪風に乗った少年」にはそれらが洗いざらいリアルな語り口で綴られている。

と、ここまで紹介記事を書いたが、RECOCAはまだ読んでなくて新聞の書評(下記)を抜粋しただけである。書評の存在も2日前に知ったばかり。実は、著者西崎氏のお嬢さんはRECOCAのオカリナボランティアの同僚(ピアノ担当)なのである。同氏は戦争体験の語り部としての講演活動を長く続けられているが、先日その講演後に急逝された。そのことをきっかけに父君の書籍の存在を知った次第である。スローガンが前面に出すぎた反戦記は心に響かないが、こういう臨場感あふれる語り口に接することによって戦争とは何ものであるかを肌で追体験できるであろう。

この本はアマゾンでも買えるが、図書館で購入してもらった方がより多くの読者を広めることができると思う。地元図書館の在庫有無をこれから確認するところ。ブログ読者の方々にもぜひそうしていただきたいと思う次第である。

読売新聞書評2019.4.14

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