トンガとグアム

いずれも南太平洋の小さい島国です。グアムはフィリピンの東、トンガはそれよりかなり南、オーストラリアの東に位置します。トンガは今回海底火山の大爆発とそれに伴う15mの大津波で大変なことになっていますが、この記事はそれではなくて両者のコロナ禍の状況比較です。

グアムは日本人の観光客も多い観光立国ですが、ネットニュースによると島民16万の多くが感染、濃厚接触者になって観光受け入れどころでなく日常生活もままならない瀕死の状態で苦しんでいるそうです。一方トンガでは。累計感染者数1名!なぜこんな違いが?

両方とも小さな島国であることを考えれば水際を絞ってしまえば簡単に拡大は防げると思うのですが、グアムではそうはいかない事情があるのです。それは米軍基地の存在です。基地関係者の入国は、日本特に沖縄で明らかになったようにその国の意向方針とは無関係フリーパスなので、言葉は悪いですが、いわゆる旅の恥は掻き捨て状態なのです。グアムは米国の準州ですがほとんど植民地状態なので、現地人約16万人には米国の公民権(選挙、被選挙権)がありません。ですから立場は沖縄よりはるかに劣悪なのです。

詳しくは下記のリンク記事をご覧ください。それに対してトンガ。人口10万の小国ですが、欧米の植民地化の危険にさらされながら何度もはねのけて決して主権を手放さない非常に珍しい国なのだそうです。

主権のあるなしが、今回のような国際的な非常事態の時国民を守れるかどうかにかかわってくるという端的な実例として目に留まりました。

トンガでは国際的支援活動が始まろうとしていますが、それに伴うコロナの侵入を防ぐため非接触状態での支援に限定するということで動いているようです。

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