ウクライナ戦火後遺症食卓への懸念

ロシア侵攻から10日過ぎました。ある評論家はロシアの戦費は膨大なものになっており、10日以上持たせるのは大変と論じています。ゼレンスキー大統領も10日持たせれば何とかなると当初言っていました。だから今粘っているのでしょう。さらに、これから死亡したロシア兵が本国に続々と帰還します。それを迎えた世論が急激に厭戦ムードになる可能性があり、ますますロシアの戦争継続が困難になるのではないかとも論じています。それを切に願います。

ロシアとウクライナは世界てきな食用小麦の輸出国だったのですね~。知りませんでした。その両国が戦火をまみえるのですから、当然これから市場に出回る小麦は激減します。東欧、ヨーロッパの主食であるパン、粉ものは不足、値上がりの深刻な影響を受けるでしょう。日本は幸か不幸かロシア、ウクライナからの輸入はなく、欧米、オーストラリア産のみの輸入だそうですから、小麦不足にはなりません。がしかし、値上がりは避けられないでしょう。日本での影響は回りまわって、米以外の多くの食品にも価格上昇として及ぶと評論家は言っています。このまま賃金上昇がなく、新たな食糧価格上昇が加われば、日本は再び長期経済停滞に陥いる可能性大です。岸田総理の当初の「新自由主義からの脱却」はもはや逡巡している時ではないはずです。選挙も近いですしね。

 ところで、米国、カナダ、オーストラリアからの輸入小麦。日本では深刻な問題の内在しているのを一応心にとめて食したほうが身のためだと思っています。それは、強烈な近代農薬「グリホサート」の残留です。これは洗っても何をしても除去できません。日本では安全基準が米国の要望が強く、外国に比べ極めてゆるゆるであるから長期に食すとがん等の病発症の危険大という本がいくつか出ています。これは日米安保で国土防衛をよろしくやってもらうために、米国のご機嫌を損なうわけにいかないからです。

一応念のためグリホサート農薬の復習をしてきますね。

これは近年米国で開発された強力な除草剤です。とにかく毒性がすごいそうです。あらゆる植物を枯らす猛毒薬です。さて、穀物の小麦も一緒に枯れたら元も子もないですから、グリホサート耐性の小麦を開発します。それには遺伝子組み換えという絶好の技術のお膳立てがあったわけです。雑草があっという間に除去され、遺伝子組み換え小麦は育ちますから収穫の効率は格段に上がります。問題は小麦残る残留農薬です。収穫後輸入前の農薬除去がそもそも十分であるのかどうかさえ、検査がずさんで良く分からないのだそうです。その結果、日本の市場に出回る輸入小麦から現に残留グリホサートが検出されています。

輸入小麦のグリホサート検出率

米国産   98%

豪州産   45%

カナダ産  100%

ドイツ    0

フランス   0

製品別の検出率

小麦粉   46%

全粒粉   50%

パスタ   100%

マカロニ   0

シリアル   0

つまり、製品で問題なのは、パン、パスタ、蕎麦、うどんということになります。納豆、豆腐は遺伝子組み換えでない大豆製品ならOK。

粉ものを少なくして米にシフトすれば少しは安心感が増えるかもね。

さらに言えば、日本における残留農薬はこれ以外にも根が深いです。ネオニコチノイド系農薬(通称ネオニコ)のこと耳にしたことありますか。人間には安全と言われていますがそんなことはないそうです。ゴキブリ噴射、蚊取りなどで家庭内にも広く行き渡っています。日本茶とか小麦粉製品に残留。ミツバチの大量死の原因ともいわれています。

以上農薬に関して元ネタの書籍名忘れたので失礼します。

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