憂鬱な5月

5月といえば一年のうちで一番の爽やかでよい季節の到来と浮き立つものだが今年はどうもね

コロナ禍や今だ二万の五月来る

春遠し知床キエフ闇の中

からおけの知床旅情唄悲し

         RECOCA

最近は俳句を考えると内容が時事問題に傾斜してくる。友人の俳句インストラクターはあまりいい顔をしないが。素人が時事を詠むとほとんど失敗するからやめたほうがよいと言われる。

◎悩みのるつぼ

悩みのるつぼと題するコラム。これは朝日新聞Be版(土曜週一)の読者の人生相談コラムである。このコラムは朝日新聞の中での私の最も愛読している記事である。土曜日にはまずここを読む。ほかはどうでもよい。ニュースなんかはほかの媒体ですでに知っているから見る必要ない。

このコラムの特徴は4人の回答者の回り持ちであること、その4人がそれぞれ独特の人生観と個性の持ち主で相談者は回答者を指名できる。そして解答欄のスペースが広く、回答が丁寧で、その内容も回答者の内面そのままに個性的な点。よそでよく見かける当たり障りのない通俗的回答とは真逆の内容がおもしろい。だから、場合によっては相談者の反発を呼ぶかもしれない。よく読めばそうならないように丁寧に説明してあるが。

先週土曜日の担当は私のお気に入りの美輪明宏氏。毎回スピリチュアリズムの内容をさりげなく散りばめて相談者に安心感と希望を与える手腕はなかなかのものである。ところで朝日新聞スピリチュアリズムは互いに天敵関係だと思っていたが最近は宗旨替えしたのだろうか。その点からも興味深く見ている。