感想

諸々のことへの感想

◎12兆円とか一億円とかやたら高額の文字が今朝の新聞に踊っている。12兆円とは福島第一原発事故責任を問う株主代表訴訟に対する東京地裁の判決である。当時の会長ら経営者に下された。賠償金額としては日本最高額。対象者は確か5,6人だったと思うが確定したらどうやって支払うのだろう。しかし、高裁、最高裁と上がっていくうちにうやむやになっていく気がする。

 1億円とは安倍氏襲撃の犯人の母親が統一教会へ支払ったとされる献金額。新興宗教ではこういう桁の現金が普通に行きかっているということを認識しなければならない。こういう団体が非課税でいいのか。政治家はなぜ誰も手を付けようとしないのか。団体から政治家へなにがしかのキックバックがなされていると思わざるを得ない。強烈な累進課税を導入すれば、まともな宗教団体も救われるし、高額献金も簡単に阻止できるはずである。

結局、宗教への入信の動機として現世のご利益を求めすぎるから足元を見られるのである。それに神様は「お金」のようなこの世の不浄品を積んだからと言って喜ぶわけがないし、また献金した当人が破産貧乏人になってこの世で苦しむ姿を見て喜ぶような性格の悪い方であるとも思えない。金をもらって喜ぶのは神様ではなくて教祖、団体幹部である。

◎川柳の出番

人の評価は一点だけで決まるわけはない。政治家の場合は特にそうだ。明の部分もあれば暗、闇の部分もある。安倍元首相の場合、素人にもそれがクリアだ。たぐいまれな外交における国際的なリーダーシップと愛国的な指導力をプラスの領域とすれば、いわゆるモリ・カケ・桜・アベノマスクと揶揄される感心しない部分も素人にはっきり見せてしまった。その意味では、政治家としてあまりに無防備であったといえるだろう。あたかも今回の警護のように。

 さて、その暗の部分をえぐり出すのが川柳の役目である。そういう目で新聞に毎日載っている朝日川柳の入選句を数日来眺めている。なかなか穿った句、ハッとするような句が色々ある中で、私が選んだ句はこれ。

・赤木さんも安倍さんも同じ一人  河元満宣

何がどうしたとか一言も言わずに核心をぴしりとつく手腕が実に素晴らしいと思う。

悪乗りしてRECOCAも作ってみた。

・手ぐすねを引いてモリカケ閻魔様  RECOCA

・賠償金何より怖い想定外        〃