やれやれ、北朝鮮

農園のコスモス

北朝鮮。人の頭上にミサイル飛ばして威嚇するとは失礼な奴だ。頭上1000kmならどこを飛行しても文句言われないかもしれないが、制御に失敗して陸に落ちることだってあるし、ミサイルの着地点が分からないから方角に相当する住民の恐怖感は計り知れない。日本は中国、ロシア、北朝鮮から見ると何をしても反発できない、いわゆるいじめられっ子だ。もしミサイルが本土に着弾して被害を受けたら、親はどうしてくれるのだろうか。親とは米国。どこの都市町村に着弾したらどう対応するか、当然米国含めて想定シミュレーションしているのでしょうね。記者会見でそのことを誰も質問しない。忖度はなはだしいと言わざるを得ない。

◎リスキリング

岸田首相の施政方針演説の中で出てきた言葉。じつはこの言葉は1週間前NHKスペシャル、日本の中流の崩壊でも出ていた言葉である。停滞した日本の社会経済の再生に必要なキーワードだそうだ。岸田演説ではこれに1兆円の予算を充てるとのこと。

ではリスキリングとは何?何のことはない、別の技術の習得、学び再学習するということだ。スキル=技術、リ=再度。成長の見込める産業の技術を習得してそちらへ転職しなさいということである。しかし、言うは易し行うは難しだ。大問題が二つある。

①日本には、転職すると労働者の待遇が著しく悲惨ともいうべき不利な状況になるという労働環境がある。転職を容易にして労働市場を流動化させる気が会社側にあるだろうか。それなくして退職の自由化が先行したらホームレスの再生産だ。②中高年のリスキリングの問題。人間の宿命として年取れば学習能力が衰える。成長産業といえば現在でもIT分野だ。コンピューターやプログラミング技術について、40,50になって会社の戦力になれるほどまともに習得できるだろうか。自分の経験でいうと知的能力の最盛期が続くのは40歳までだ。私は30台まで会社ではフォートランというコンピュータープログラムを日夜書いていたし、会社や関連学会関係への作成文書についても大体において一発で推敲の必要ない文が自然に浮かんだ。それが40の大台のとき、あれ、出てこないとショックを感じて以来釣瓶落としの夕日状態が続いている。それに鞭打ってITをやらせようというのは酷だし、半数以上は落ちこぼれるだろう。それを救うセーフティネットの構築が合わせて絶対に必要だ。

今4,50代の中高年は労働環境激変を予感して不安な日々を過ごしているかもしれない。年功賃金は能力主義に置き換わり、退職金はなくなり、老後資金は金融市場で自分で稼げといわれ、ちょっとでもミスしたり上司の機嫌を損じたら再就職不備な環境に放り出される。あろうことかそれを政府一丸となって奨励する。

以上のような日本の状況先行きに鑑みれば、若い人たちは外国語を習得して日本以外の生活の場をも視野に入れるべきだ。IT分野でなくても例えば日本食寿司職人の場合、オーストラリアでの収入は日本の2倍と言われる。現在日本の米国への留学生は韓国の1/3らしい。こんな状況でも日本にしがみつくのはどういう理由だろう。留学資金がないからか?