発熱外来、高齢者に限定の報道

今後発熱した場合すぐに医者に診てもらえるのは小学生以下か65歳以上に限る。中学生から64歳の人は基礎疾患がないと早期の診察は受けられなくなる。

何故制限するかというと、7波の時みたいに日に何十万と発熱者が発生することを恐れているためである。それなら、それに予想される数だけ受け皿となる医療機関を増やすのが政府国の本筋対応のはず。それをしないで、なんと受診制限してしまう対応。日本国民はお上に優しいからすんなり受け入れると思うが、本来は烈火のごとく怒るべき内容のはず。

まず、これ基本的におかしいと思いませんか。医療保険のサービスは、保険料支払い者にすべて平等のはず。それを年齢選別して、あなたたちは医者にかかるのをすこし遠慮してくださいとはいかがなものか。これは医療保険を、一歩ずつ介護保険のシステムに近づける魂胆に見える。それに、今回発熱外来から除外される年齢層は最も保険料で貢献している層であり、言い換えれば高齢者を支えているひとたちである。保険料一杯払っているのに受けるサービスの質は低下。不公平感の不満がさらに増すのではと思う。これを是正するには政府に口出すしかない。不利益を受ける人たちは、おとなしくしていてはだめだ。何も変わらない。特に選挙では意思表示をしっかりしないと。

さらに細かいことを言えばいろいろある。

・基礎疾患とは何をいうのか。高血圧は基礎疾患なのか。血圧いくつ異常が基礎疾患?

糖尿病は?血糖値いくつから基礎疾患なのか。等々。これを医者でなく発熱病人にさせるつもりなのか。基礎疾患の有無でまず大混乱になるだろう。

・大人が発熱して、風邪でもなくインフルでもコロナでもない場合重病の可能性がある。なのに、「受信希望ならオンライン、電話診療」とのんきなことが書いてある。

政府は一般医療機関に、発熱してコロナ陰性患者の対面診療をできるだけするように協力を求める方針とのこと。しかしこんな生ぬるい措置ではだれも協力せず状況は変わらないだろう。協力要請でなく命令できるようにしないと医療先進国とはとても言えない。