人生百年時代(1)

ピンピンコロリとは終末期の理想としてほとんどの人が望む姿だと思うが、最近見たある雑誌に非常に面白い有益な記事が載っていたので紹介する。

ピンピンコロリ⇒ピンピン・ヨロヨロ・ドタリ

ピンピンコロリとは高齢者の終末としてほとんどの人が理想の姿とするものだが、実際はそうはいかないことが多い。それをこの記事ではヨロヨロ期、ドタリ期と表現してして、その期間の過ごし方を丁寧にアドバイスしている。ヨロヨロ・ドタリとは読んで字のごとしのそのものずばりの表現で感心した。

ヨロヨロ期とは⇒歩行速度が遅くなる。体のあちこちに不調を感じ、体の衰えを感じる。病気になることも多い。しかし、誰かの助けで自力で日常生活ができる。

(ヤソとともにこうなる。自分はまさにこの時期だ。)

ドタリ期⇒病気その他で倒れる。誰かの支えなしには日常生活が維持できない。寝たきりになることも。

2019年の時点で65歳の人が90歳まで生きる確率は女性6割、男性4割と言われているそうである。現在65歳に到達出来た人、そのうち特にピンピンしている女性は90まで生きる覚悟で体力と経済力を確保しておくべきである。私の直感では特に経済力の問題が今後の日本の高齢社会では問題になると思っている。年金、医療、介護それにセーフティネットとしての生活保護など制度としては整っているが、今後日本経済のさらなる衰退と各種増税が重なって制度はますます貧弱なものになっていくだろう。その環境でどのように自己防衛できるか頭の痛いところだ。

このヨロヨロドタリ期から寿命が尽きるまでの平均年数は女性13年、男性9年と言われている。この間自分らしく生きるには、自分でできることは自分でやり、できないことは人に頼むという暮らし方ができるようにしておくことだと記事は語る。「人の世話にはなりたくない」と軽々しくいってはいけないともくぎを刺す。

以下雑誌、はるめく1月号から引用

「五つの心構え

①寿命感を更新し90台まで生きる覚悟を持つ。

②広く浅く頼る相手を多く持つことが本当の自立と心得る。(RECOCA註:同世代だけでなく20歳くらい若い人ともつながりを持つと心強い。さらに、一人だけに介護を丸投げしないこと。)

③長寿期をどこでどのように生きたいか自分に問い直し、願い、考えをはっきりさせる。

④近隣にいる信頼できる人の名前を子供に伝えておく。

⇒心を開いてゆだねる力を養うことから始めよう。