ヨーロッパの異常暖冬:「風が吹けば桶屋に影響」でプーチン氏の当て外れ

 

東久留米の今日(実は昨日のこと)は寒風吹きすさぶ真冬。ところが週末は4月の陽気だという天気予報でなかなかの異常気象ぶり。しかし、ヨーロッパや北米はこんなものではないらしい。

まず、ヨーロッパの冬は今異例の大暖冬である。

スペインでは夏のリゾート海水浴場が大賑わい、平年より10度高い25度を元旦に記録したところもある。真夏の異常酷暑の煽りだろうか。

“異例の暖冬”スペインではビーチが賑わい、スキー場はピンチ 中東では大雨被害 (tv-asahi.co.jp)

オランダやデンマークでも史上最高気温を更新したし、1月の平均気温5度のリヒテンシュタインではなんと20度。

この大暖冬はウクライナでも例外ではない。記録的な大暖冬の結果永久凍土がぬかるんで戦車や重量車両が進めない。冬場には道が凍って戦車が通れて一気に進軍しようと思っていたプーチン氏の当てが外れてしまった。一時停戦しようと言い出したくなるわけである。もうひとつの致命的な誤算はヨーロッパの夏のような陽気で暖房用のガスの需要が大幅に不要になったことである。せっかくガスの供給を止めてヨーロッパ住民を凍り付けにして厭戦気分を惹起させようとした思惑も完全に空振りに終わってしまった。流石の知恵者のプーチン氏も暖冬の余波までは読めなかったものとみえる。

ヨーロッパ暖冬の原因は偏西風の蛇行。偏西風帯の蛇行の帯が北へ盛り上がった地域では暖冬、帯が南に下がった場所では大寒波となる。大寒波の地域は北米大陸。大雪と洪水だそうである。なぜ洪水、と思ったら真冬にも拘らずハリケーン並みの低気圧の襲来があったらしい。

“カリフォルニアの青い空”どこへ…セレブの街も豪雨で水浸し | Watch (msn.com)

寒波の余波はカナダカルガリーにも及んでいて、友人のメールでは―30度。そんな環境で家の暖房の機会が故障して動かなくなり恐怖の思いをしたと書いてあった。暖房なしでマイナス30度。どうやってやり過ごしたのだろう。