マスク:何が言いたいのかさっぱりわからん

我が庭の紅梅⇒7分咲き

雪をかぶった間に急に開花が進んだ。

11日の開花状況

さて、マスクの運用について国は何やら意味不明瞭な談話を発表した。

「3月13日から、屋内外を問わずマスク着用は個人の判断に委ねる。但し、混雑した電車バス、医療機関、高齢者施設は着用を推奨。各飲食店や交通機関は事業者判断してよい。」

これは複雑怪奇な文だ。

個人判断と事業者判断の優先順位をはっきりさせないと喧嘩口論が絶えないだろう。国は混乱しないように周知徹底したとしているが、私にはあえて混乱させるようにアナウンスしているとしか見えない。換言すれば、国の責任逃れともいえる。つまり何が起こっても国民個人の選択でしたことだから、といえる。その舌の根の乾かぬ内に「推奨事項」が出てくる。「推奨」とはあくまでお勧め(やってもやらなくてもいいこと)にすぎないが、国の勧めは日本庶民には命令と捉えられる。その途端最初の文「個人の判断に委ねる」の文面が死文化する。うまい仕掛けだ。

これは、新型コロナワクチンの文脈とそっくり同じだ。新型コロナワクチン接種に関する厚労省つまり国の公式の立場は、個人の判断(接種するかどうかは個人の自由)である。そのアナウンスが下々に降りてくると、巷では盛大なワクチン差別ラッシュとなるのである。コロナワクチンが感染防止に思ったほど役立たないことがはっきりした現在でも、ある業界では接種証明提示を今だに客へのサービス提供の条件としているくらいに国の本意がねじ曲がって深く浸透している。もしこれが高齢者施設への入居条件であったりしたら深刻な影響を及ぼすであろう。また、入居者に対するワクチン等の強要については状況はどうだろう。杞憂であることを祈る。