セルフレジ

スーパーやコンビニのセルフレジ。大きく分けて二種類ありますね。①商品のバーコード処理は有人(店員)、支払いは客、②バーコード処理も支払いも客。①は店員と客の共同作業、②は店員なしの完全セルフです。

はじめのうちは①が多かったのですが、最近は②の完全セルフも多くなってきました。近くのスーパーに入っている人気百均のダイソーは店舗面積倍増したついでに完全セルフレジになってしまいました。なってしまいました、という言い方をするということは自分は歓迎していないということ、つまり完全セルフは嫌いということです。商品のついているバーコードの位置がまちまちなので見つける作業が結構ストレスなのです。百均は小さい商品が多いので数が多いとお手上げ。老眼には特にです。ですから、多分店員の省力化にはなるけれど、レジに要する時間は①よりも余計かかると思うからレジは行列が長くなり易い。客から言わせればせっかくセルフにしたのになんだということになります。

ネットで興味ある記事を見つけました。

欧米ではセルフレジにはいろいろ問題が多く、有人レジに戻す動きが出始めているという記事です。例えば英国のスーパーチェーン店Booths。運営する28店舗のうち26店舗に有人レジを設置し、セルフレジをやめてしまったそうです。北米のデスカウトストアDoller Deneralにおいても、今年3月からセルフレジ縮小を発表、1万8千の店舗ほとんどすべてでセルフ廃止にしました。いずれも機械の不具合頻発とか客の負担に対するクレーム、万引きのしやすさなどが理由です。決定的なのは、セルフレジは客数を減らすという興味深い調査結果があることです。あるチェーン店舗で有人レジ装備とセルフレジの売り上げや客数を比較してみました。結果は、客数も売り上げも数パーセントの減少という見過ごせない結果が出たのです。つまりセルフレジが客離れにつながったということですね。私もセルフレジ化された百均では商品を品定めするだけで、購入は別の同系列有人レジの百均へ行くことが多くなりました。そういう客が海外でも結構いるということでしょう。

同じ完全セルフレジですが、東久留米の飲食店にも登場しました。飲食店のセルフは配膳片付けを客にやらせるところから始まり、最近は注文無人化の店(店員が関与せず画面にタッチペン操作を客がやる)がとても多くなりました。しかし、飲食店のレジ完全自動化というのは初めて経験しました。面白いことに注文取りにはまだ店員がその都度来るのです。レシートにはバーコードが打ち込んであります。注文もいずれ客にやらせる方式になるのでしょう。客にとってこの方式の不便なことは、連れ立って行ったときレシートが一枚だと個人別の支払いができないことです。

日本のセルフレジ化は欧米に数年遅れで追随していますが、最近の有人化回帰の動きには追随するのでしょうか、それともセルフレジにおいても日本独自の進化を遂げて客も店も双方満足する方式に進化させるのでしょうか、とても興味があります。