お待たせ;お米が出てきました。

2023年度コメ不足だった新潟で新米の収穫が始まり県外出荷が始まった。14~15日にはスーパーに出回るとのことである。

私の近所のスーパーにも出てきた。

販売価格はこんな感じ。

5㎏当たり2800円から3400円である。これが高いかどうかわからないが去年はもっと安いコメも同時に出回っていたから値上がりしているのだろう。値上がりした分は食べるのを控えればよい。糖尿病予防になる。その分副食を増やせばよい。

さてコメ不足はなぜ起きたか。朝日新聞の見解はなんとまた私と同じで今回も秘かに悦に入っている。それは端的に言えばつい4,5年前まで50年近く続いてきた国の減反政策である。引用「日本有数の米どころを歩くと、減反政策に翻弄され、後継者不足に悩む農家の姿があった。」「わずかにバランスを崩しただけでコメの在庫が底をつく。それだけ生産力が落ちているのである。これからも慢性的にコメ不足が続く。最悪のシナリオだ。」

なぜこうなったのか。50年近く続いてきた減反政策にこそその原因があると秋田大潟村生産者協会会長は言う。これによって米をたくさん作れるという希望を失ったという。減反は多くの有能な農業者から水田と意欲を奪っていったのである。「農家が一度失った意欲は戻らないし、国が増産に舵を切ってもそれを担う人材がいなくなった。」ある協同組合は、2030年代にはもはや全国の米需要を国産米だけでは賄えないという試算を出している。「魚沼でも農家はもう絶滅危惧種だ」とつぶやく農家もいる。

農業の現場の深刻さは想像以上に厳しく険しい。もう国を頼っても致し方ないところまで来ているようだ。私たち消費者は何をすればよいのだろう。コメが無くなっても、来るものが来たと慌てないことがまず第一にすることかもしれない。