驚いた。多数のポケベルが一斉爆発。12人死亡、2800人負傷。@レバノンイスラム教シーア派が被害。イスラエルの諜報機関モサドとイスラエル軍の共同作戦。イスラエルの諜報機関の超能力の凄さはよく話題になるがこれほどとは。イスラエルは当初の自国攻撃への反撃を大義名分にガザの民間人の虐殺を始めやりたい放題だ。
ところで、突然ですが杉原千畝氏という戦前の外交官をご存じだろうか。第二次大戦末期赴任先のリトアニアで大量の日本通過ビザを発給して多くのユダヤ難民を救った異色の外交官である。先日そのドキュメンタリー映画を見て感動したことを思い出した。
ドイツと同盟関係にあった当時の日本はユダヤ人を救う大義名分がない。よって日本本国からは十分な携行金銭と最終目的地のビザのないユダヤ人には日本通過ビザ発給するなときつい命令が届く。リトアニアは数週間後にはソ連に併合されるのでその前に出国しなければユダヤ難民は確実に殺される。人道的には本国に逆らってビザ発給すべきだが、そうすると自らの外交官の地位はそこで断たれる。その究極的ジレンマに悩んだ末、杉原領事は通過ビザを発給してユダヤ難民を救うという人道的な決断を選択する。知識としては知っていたが、映像で見るとさらに大きな感動を覚える。この人物は日本の外務省始まっていらの英雄とさえ思えた。
数週間での人道的発給ビザ3000枚。それによって命を救われたユダヤ人の子孫は現在4万人が生存しているといわれる。
実はここからが、今日私が本当に言いたいことなのだが、杉原ビザに救われた人の中には戦後イスラエルの政府要職に就いた重要人物が少なからずいると聞く。現在生存中のその子孫についても同じだと思う。そうするとその人たちは、自分が恩恵により九死に一生生き延びた難民の子孫であることを都合よく脇に置いて、同じ立場のガザ難民をこれでもかというくらいに苦しめていることに心が痛まないのだろうか、という思いが沸々と湧き上がってきた。このことを杉原千畝氏が知ったら何と思うだろうか。それでも自分の行為を肯定するだろうか。人の善意をこういう風にひねくれて考えてはいけないことは重々承知しているが、人というものの自己中心ご都合主義の性を想わざるを得ない。