庭の梅。2月7日⇒2月14日


◎日本列島の地震
最近女房に地震のことでよく聞かれる。大昔、一応は勉強したものとしてあまりいい加減なことは言えないので、学問はどこまで進歩したのかという興味もあって、通俗本に毛の生えたくらいの書き方をした最近の地震学の本がないか探してみた。ありましたね。これ一押しです。ただし、決していい加減な通俗本でなく、最新の地球科学を取り入れた内容が素人に分かりやすく書かれている。しかも章建てが宇宙の創生ビッグバンから地球の鳴動までという壮大な作りだが、各省ともに決して大雑把な記述に流れたいわゆる胡麻化しがないのがいい。この中の最終章から日本の地震の記述を拾って間近に迫る南海トラフ地震の警鐘としたい。(第4章地震・津波・火山)
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〇大地の変動の時代に入った日本

最近地震がやたら増えてきたと思いませんか。これは気のせいでなく事実である。きっかけは2011年の東日本大地震。それ以降震度3以上の内陸型地震のかずは3倍に増えているとのことである。いわば「ポスト東日本地震型」の内陸地震の頻発である。これをもって日本は千年来の大地変動期に入ったと著者は述べている。千年前というと平安時代。平安といえば貞観大地震が古文書解読で有名になっているが丁度その頃の地震頻発と類似しているのである。
さらに、地震頻発の原因はもう一つある。
引用「それは、2030年代に発生すると予想されている南海トラフ巨大地震に向けて活発化し始めた内陸型地震である。これまで西日本太平洋側では約100年おきに海溝型の巨大地震が発生してきた。次回の南海トラフ巨大地震は、東日本大震災より災害規模が1桁大きい西日本大震災であると予想される。いわば、「プレ西日本大地震」としての内陸型地震が頻発しているのである。」
ここでいう「プレ」の時間軸は地球科学独特の長さがあるので気を付けてほしい。つまり日、週、月のような短レベルではなく、ここでいうプレは何十年を意味している。したがって、1995年の阪神淡路地震、2005年の福岡県西方沖地震、2013年の淡路島地震、2016年の熊本地震、2018年の大阪府北部地震などがプレ西日本大地震(=南海トラフ大地震)の部類に入る。これからも同規模あるいはそれ以上(M7クラス)の内陸型地震が継続するであろう。その打ち止めとしてM9南海トラフ巨大地震が2030年代にやってくるのである。外れてほしいが、これは地球が現状の活動をしている以上100%正しい予測である。
さて、ここまでを復習すると、日本列島大震動時代はポスト東日本大地震およびプレ西日本大地震としての内陸型地震の頻発が合わさって形成されているということある。さて、問題はこれらの地震がいつ何時に発生するのかであるが、これについては最新の地震学をもってしても全く無力で分からない。上で述べている内陸型地震は地下の断層の突然の動きが原因であるがいつ起こるかは全くの未知数、起こるか起こらないかさえ怪しい。また東日本大地震、南海トラフ大地震は海溝型、つまり海溝(溝)へ潜り込むプレートの定期的跳ね返りが原因の地震である。こちらについては、定期的に何度も同じ場所で同じ規模の地震を起こすことは分かっているが時刻の精度は無いに等しい。一方、来るべき南海トラフ地震の発生時期2030年代、遅くとも2040年代には絶対起こるという予測は例外的に詳しい予測精度である。およその精度は古文書解読で得られる。それに加え、ここでは省略するが地球科学的研究で2030~40年頃に発生という結果が得られている。ただし、頻発する「プレ西日本大地震」としての内陸型地震が本体の西日本大地震を誘発することにはならないそうである。一方、海溝におけるM7クラスの地震が本体の海溝型M8,9地震を誘発する可能性は否定できないらしい。
続きは次回。