千年来の大地変動の時代

最新の地球科学を網羅した、一般市民向けのとても分かりやすい本を見つけました。現代の日本列島は、2011年の東日本大地震を引き金に、平安時代から数えること1000年振りの「大地変動の時代」に突入したと言われます。災害の多発に遭遇する危険な時代を生き延びるには地球科学が明らかにした大地変動の知識を身に着けることがぜひとも必要です。ぜひこのような書籍を座右の銘とされることをお勧めします。

 

引用抄録

「1000年振りの「天地変動の時代」に遭遇した日本人は効果的な「減災」を実現するために何をすればよいだろうか。結論を言えば「地球科学の知識」が身を守るのである。そして、誰かの指示を待って行動する受け身の姿勢でなく、自ら能動的な防災体制を今のうちから準備すること。その為にはまず本書で紹介した最新の地球科学の習得から取り掛かっていただきたい。「想定外」を生き延びるためにも地球科学の知識が必須なのである。従って、本書の勉強成果を友人、家族や自分が所属するコミュニティの人々に伝えていただきたい。」

ということで、本書の知識を広めるために、さらに引用の抄録を続ける。

・2011年の東日本大地震は我が国観測史上最大規模であるだけでなく、過去千年に一回発生するかどうかの稀な大地震だった。

・歴史を振り返ると、日本の9世紀は地震と噴火が特に多い時代だった。

.そして「3.11」を境としてそれ以降の日本列島は千年振りの大地変同の時代に突入したのである。つまり、9世紀の大地変動時代の再来である。

・この巨大地震によって東北地方が東西方向に5.3mも引き延ばされた。その結果日本列島全域にわたって、地下地盤に大きなひずみが残された。その後、こうした地下の歪みを解消するように各地で直下型地震やが断続的に発生しているのである。

・こうした超巨大地震が起こると活火山の噴火を誘発することが経験的に知られている。3.11後で言えば2014の御嶽山箱根山口永良部島阿蘇山などである。今後数十年の間日本列島では引き続いて地震と噴火に見舞われるであろう。

・過去は未来を解くカギである。過去の地震、災害の古文書から驚くほど現在の状況に似ている点が見つかる。

3.11東北大地震に極めて酷似している地震がある。869年の貞観地震である。発生場所、規模もかなり合致する。貞観地震の9年後に首都圏に当たる関東中央で直下型の大地震(相模武蔵地震)が起きた。さらにその9年後に仁和地震という南海トラフ巨大地震が起きている。これを、現代に当てはめると、貞観地震が3.11地震、相模武蔵地震熊本地震、仁和地震⇒(今後危惧される)南海トラフ地震となる。貞観地震から仁和地震迄18年だったことを当てはめると、3.11巨大地震(2011年)の18年後というと約2030年、これは南海トラフ地震およその発生周期に相当するのである。この意味でも2030年代の南海トラフ地震の再来確率は極めて高い。(80%と言われている。)そして過去の経験上南海トラフ地震の3回のうち一回は震源の全て、すなわち東南海、東海、南海すべてでほとんど同時に巨大地震となる。今度起こる南海トラフ地震がその3回に一回の番に当たっているのである。