またまた、朝日新聞記事とシンクロのテーマ「富士山噴火」

今朝の朝日新聞一面記事トップ記事は富士山噴火。このテーマは少し前、RECOCA(私)は自然災害でこれが一番怖い、という意味で拙ブログで話題にした。大新聞が一面トップに掲げるからにはいよいよ噴火のスイッチが入ったのかと身構えたが、よくよく見るとそうではなかった。降灰量によって地域の危険度を4段階に分けて避難の必要性を示す住民の行動指標を策定したというお知らせだった。その行動指標なるものは下図。

しかし、新聞記事でも書いてあるように、少しでも降灰があれば都市機能がマヒする。例えば、鉄道。線路に数ミリ灰が積もっただけで走行不能に陥る。電力は数センチ積もれば火力発電所のフィルターが詰まって供給に支障をきたす。雨が降り水分を含んだ灰が電柱と電線のつなぎ目に積もれば停電する。停電により上下水道停止、冷暖房停止、通信、鉄道その他インフラ機能不全となる。雨を含んだ降灰は粘り気があり10㎝以上積もれば四輪駆動車も走行不能、滑走路も少しの降灰で閉鎖。火山灰は直径2ミリ以下と細かいので遠距離まで飛ぶ。しかもガラス片を含んでいて固く角ばっている。そのせいで、車のワイパーでフロントガラスをこすって灰を除去しようとと傷がつく。よって目に入ると角膜を傷つける。そして、呼吸器系疾患のある人は症状が悪化する。などなど悪影響は枚挙にいとまがない。ゴーグルと防塵マスクが必須の備蓄用品だと指摘されている。

さて、そんな身動きの取りようのない中を住民はどうやって安全地帯へ避難せよというのか。上に示されている行動指針をよく見てもらいたい。一番危険度高い第4ステージは降灰が30㎝以上とされている。その時は自宅を離れて鉄筋コンクリートの建屋へ移り直ちに域外避難せよとある。ちょっと待ってもらいたい。30㎝も積もったら電気ガス水道なし、車も電車も動かない。そんな中、どうやって降灰の無い域外へ移動するのか?その手段が一文字も示されていない。こういうのを絵に描いた餅という。第1~3ステージは自宅退避が基本とされている。それはそうでしょう、動く手段がないのだから。ということは食料等の配布手段もないということだから各自の備蓄が尽きたらどうなるんでしょうか。行動指針には、備蓄を活用して自宅で生活を継続せよとのことだが、いわせてもらえば、そんなことは言われなくてもそうせざるを得ないでしょう。知りたいのはそれはどのくらいの期間続くのかということ。言い換えれば、降灰除去の技術がどの程度出来上がっているのかということである。それについても一文字も書いてない。多分何もできていないのであろう。ということは備蓄が尽きたら自宅で餓死やむなし、と言外に匂わせているのであろう。この状況はたとえ上級国民と言えども変わらないことを付言しておく。

なお、降灰量の予測は下図の通りである。

富士山は過去5600年に180回も噴火した経歴のある活火山であるそうである。平均すれば30年に1回の噴火だが、直近の噴火は江戸期の西暦1707年。それ以降沈黙しておりマグマはたまりにたまっているとみられるから、今度噴火すれば例を見ない大噴火になるとみられている。近年は南海トラフ地震に関連してほぼ同時期に噴火する例が多い。なので南海トラフ地震の発生が近いとみられる今富士山噴火についての警鐘記事が出たというわけである。しかし、南海トラフ地震に限らずなにかの地震が引き金になって噴火することも考えられるので富士噴火については常に警戒しておく必要がある。