2025年7月30日、ロシアのカムチャッカ半島近傍海域を震源とするM8.7の大地震が発生した。震源の深さは18kmと極めて浅いため大津波が予想され、日本の太平洋沿岸に警報が発令された。しかし、最大1.3m一か所で収まったのは幸いであった。千島列島では最大5.5mに達し、水産施設に大きな被害を被ったが人的被害はなかった。これは、70年前の同様な大地震の直後の対策が功を奏したと言われている。


さて、この地震は日本において近い将来発生が確実視されている南海トラフ巨大地震に対して極めて重大な示唆を与えるものだと思う。ただし、素人の小生が思うだけなのであまり大真面目に受け取ったり心配したりしないでほしい。
何故南海地震に重大なヒントがあるかというと、地震のメカニズム(どういう風に起こるかという起こり方)が海溝型といって南海地震と同じだからである。海溝型地震の最大の特徴は、発生すると百~数百年間隔で繰り返す巨大地震になることである。今回のカムチャッカ地震のケースでもほぼ同じ場所で1952年M9.0の大地震が発生している。なので今回の間隔は約70年ということになる。過去はどうだったか。実は数百年というデータがある。何故今回は早まったかについては全く分からない。しかし、アナロジーとして同じ海溝型の南海地震も今回は時期が早まるのでは、という警戒感を持つ必要があると思う。ちなみに前回の南海地震は1944年だった。過去の例では百ないし百数十年間隔と言われているので、なんとなくカムチャッカ地震に似て早まるような気がする。2030年代という予測ががぜん現実味を帯びた気がする。
次の注目点は近傍火山の同時噴火である。今度の南海地震においても火山噴火を伴うとされている。カムチャッカ地震のアナロジーで言うとほぼ同時噴火である。つまり、南海巨大地震と同時に富士山大噴火という悪夢の二重奏が絵空事ではなくなった気がする。
三番目の注目点はカムチャッカの同震源地域では、10日前の7月20日ごろから小さい地震が繰り返し起き始めていたという事実である。そうするとこれは本震の前の前震であったことになる。つまり、他地域へ避難するなり災害用備品を整える日時がかなりあったということである。前触れなく突然襲われるよりは大幅に被害軽減になるであろう。来る南海地震においても何らかの予告付きで起こってほしいと切に願う。