🎵浜千鳥

今回の曲は童謡浜千鳥。

大正時代の作品である。あまりにも有名であるが、音階を上下するだけのあまりにも単純な曲でもあるのでこれまで6年間ユーチューブ投稿として取り上げてこなかった。練習曲のような曲を音楽的に表現することは素人にとって非常に難しいからである。しかし、歌詞は非常に優れているので心の片隅に引っかかっていた。それと今回背中を押されたのは気に入ったカラオケ伴奏の音源を入手したことである。

さて浜千鳥の作詞作曲者は、作詞鹿島鳴秋、曲弘田龍太郎。大正9年(1920年)の作である。曲名の浜千鳥であるが、実存の鳥ではない。海辺に群れて鳴く鳥の千鳥から連想した名と言われている。

  浜千鳥

1.青い月夜の浜辺には

親を探して鳴く鳥が

波の国から生まれ出る

濡れた翼の銀の色

2.夜なく鳥の悲しさは

親を尋たずねて海超えて

月夜の国へ消えていく

銀の翼の浜千鳥

ところで千鳥は古来万葉集の時代から読み込まれて20首ほどが知られている。季語としては冬。古歌の多くが、夜更けに懸命に友を呼ぶような千鳥の鳴き声を聞くと夜更けの寂しさが一層身に染みる、というような内容である。作詞者鹿島鳴秋はこれを親を探すような鳴き声と読み替えている。これは幼少期の個人的な実体験をベースにしたものではないかと言われている。

・RECOCA(私)のオカリナ演奏で浜千鳥(リンクはユーチューブ)伴奏音源は中北音楽研究所作成演奏である。

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・非常に珍しい田端義夫の歌う浜千鳥。この人は昭和20年代を代表する歌謡曲歌手の一人。マドロス物を得意とし、かえり船、大利根月夜などはよく知られたヒット曲。当時の歌謡曲歌手は基礎がしっかりしているということがよく分かる歌唱である。

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・千鳥の曲と言われると私が真っ先に思い出すのは日本歌曲の名作「ちんちん千鳥」である。北原白秋作詞、近衛秀麿作曲で「ちんちん千鳥の鳴く夜さは鳴く夜さは硝子戸閉めてもまだ寒い~」で始まる印象深い名曲である。オカリナ譜面と伴奏カラオケがあればやってみたいのだがまだ手元にない。

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