M7.6の地震が青森沖近海で発生した。地震のタイプは典型的海溝型(プレート境界型)である。東側の太平洋プレートが日本海溝で西側の北米プレートの下に潜り込む形。震源の深さは50km。3mの津波警報が出たが実際は大きく異なり40㎝くらいだった。なぜこんなに差が出るのか。これでは天気予報で晴れを雨と予報するようなもので、津波の予報精度はかなりの低レベルに思われる。逆の場合、つまり40㎝予報に対して3mの津波もありうるということだ。このときはどう弁明するのだろう。結論⇒津波が来ると言われたら高さの予報は信用せず低かろうがとにかく逃げること。
この地震に対して、「北海道・三陸沖後発地震注意報」というのを発令した。この意味は気象庁によると、この海域でのM8以上の巨大地震の可能性が普段と比べ相対的に大きくなったから注意して備えをしっかりするようにという警告だとのこと。実際過去の統計では、M7クラスの地震後1週間以内に近傍でM8以上の巨大地震が発生した頻度が1%ある。1%と言えば百回に1回。これは普通の感覚では稀な事象と言えるが地震ではそうとも言えない。たとえば去年正月の能登地震の例がそうで、30年以内の発生確率が0.1~3%未満と地震に無縁に見えたところにあの大地震に見舞われた。結局、地震や津波の予測はその程度なのである。同じ確率表現でも、○月○日に起こる確率が◎%であるとでも言ってくれればずっと分かりやすいと思うのだが。
一方、M8以上巨大地震を別の角度から眺めてみる。実はこのカテゴリーの巨大地震は前震を伴わずに突然起こることの方が圧倒的に多いのである。

つまりM8以上の巨大地震はいつどこででも前触れなしに突然起こりうるという月並みな表現が一番正しいのである。このことはM7地震がない時でも等しく恐れて警戒すべきことを示唆している。結論⇒M7地震の有無にかかわらず常に警戒し備えるべし。