オルガンコンサート

オルガンコンサートに行って来た。場所は家から車で30分くらいの所沢文化センター、通称ミューズアークホール。広大な芝生が素晴らしく美しい航空公園の隣である。

今回友人が病気で行けなくなったのでチケットを贈呈されたので。

このホールには見た目にも壮大なパイプオルガンが設置されている。だから世界的なオルガン奏者がしばしば来演する。今回も古楽のキーボード、すなわちチェンバロ、オルガンの世界的奏者のトン・コープマン。バッハ演奏に革命を起こしたと評される天才である。

パイプオルガンは音も壮大だが、演奏スタイルも派手。なにしろ両足にも鍵盤が配置されているからである。両手両足が軽やかに舞って、とても70過ぎのおじいさんとは思えない。ただし白髪薄く、白髭の要望なので見た目はしっかり老人。しかし、動きは早く、お辞儀もお人形のように素早い。同行した女性は、「かわい~い」を連発していたので、かわいい老人なのだろう。天才にありがちな気難しさは微塵もなく、にこやかで人柄もよさそうだ。そのせいか、会場には熱烈なファンが多数いて、古楽コンサートには珍しく立ち上がって頭上で拍手を送っていて、へ~と思った。

この人の人柄の真骨頂は終演後。何百枚か置いてあったCDはあっという間に売り切れ、買った人へのサイン会目当てにずら~りと長蛇の行列。その一人ひとりに握手をしながらにこやかにサインを続ける様子は、まさしくアイドルの握手会だ。古楽の世界にもこんな人気者がいるんだとすっかり驚いてしまった。私も1時間近く並んで、CDとプログラムにサインをもらってきたが、久しぶりにミーハー気分を味わってきた次第

サインはこんな感じ。

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ところで、トン・コープマンさんとはこんな容姿の方です。

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誰かに似てると思いませんか。そうです。だるま宰相こと高橋是清(226事件で暗殺)。

較べてみてください。納得ですか?

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ですから、わたしは以前からトン・コープマンさんをだるまさんと呼んでいました。

・オルガンの手足の舞や青嵐