英国がEUを脱退することが決まった。世界経済への悪影響が懸念され、現にその片鱗が現れつつあるが、わたしは全く別の理由で、英国の離脱を残念に思っている。
その理由とは、EU(ヨーロッパ諸国連合体)という国際組織は平和的国際関係の理想に近い形だと思っているからである。その結束を弱めるような行為はやめてもらいたかった。
現に国連という組織があるにはあるが、これは形式だけで世界平和には具体的になんら寄与していない。統治権がないからである。
国の自治権を認めながら全体を連合として統治する、この形を地球規模に波及させない限り世界平和は望めないと思う。その縮小版は米国の合衆国制度で、各州の自治を保ちながら連邦政府が束ねる形をとっている。
この、州を国レベルに拡大したのがEUで、この形にしておけば、少なくともEUの国同志の戦争はありえない。さらにこれを拡大してEU・アジア、EU・アジア・米国連合となって、全ての国が連合あるいは連邦として統治される形になれば、より広域な国際平和が実現できるわけである。
しかし、現状をみるに殆ど絵に書いた餅だ。
しかし、ひとつだけ実現の可能性がある。それは、結束しなければ生存の機会が失われるという危機に見舞われることである。これを言うといつも荒唐無稽と笑われるが、その端的な例は宇宙人による地球侵略である。実際にUFOなどその片鱗はゴマンとあるが、当局がパニックを恐れて真相を隠しているやにいわれている。しかし、パニックは一時的なものでやがて結束にいかざるを得ない。世界平和のためにも、当局はパニックを恐れずぜひとも真相を公表してもらいたいものだ。
(ごいさんのブログの写真からインスピレーション)
・夏蝶のいずこの霊や墓標舞う