30人に一人

あと数日でこうなります。これは日の出じゃなくて日没。

f:id:recoca1940:20171221165129j:plain

表題の件、何が30人に一人かというと、定年退職男性が趣味等の仲間を有している割合です。もっともこれはアンケートなどによる調査結果ではなく、ある医師が自分の周りを見回したして得た感触だそうだから数字に意味があるわけではなく、相当に少ないということを定性的に表したものと解してください。

確かに老人男性は群れるのが苦手だ。群れるのに手っ取り早い方法はサークルに入ることだが、一般にサークル内の男の比率は、私の経験からいうと1割~2割。この状況を選り取り見取りと言って喜ぶのは若者の話で老人の世界では当てはまらないことにまず注意してください。理由は皆さんのご想像通りです。数において圧倒的に女性優位ですから、サークルは女性の論理、感性で動いていきます。これに適応できるか否かが最初の関門。これを一言でいうのは難しいですが、とにかく会社、ビジネスの論理を振り回さないこと。サークル女性に嫌われる元になります。これに耐えられたとして、つぎの関門は、上から目線を辞めること。これは会社時代の習性が絡みついていますから意外と大変だと思いますよ。とくに高学歴の人と会社で出世した人。自分で気が付きにくいというかどうしても無意識に出てしまうものです。これにも適応できたからと言って安心していると思わぬ落とし穴にはまります。それは女性群との付き合い方。一言でいえば全方位外交に徹すること。気に入ったおばちゃんとだけサークル内で接するのはご法度。これは皆さん敏感ですよ。俳句でも言っていますが、「付き過ぎ」はいけません。

どうです?結構面倒でしょ。これは私の15年間のじっと我慢の経験から学んだ結論です。ですから30人に一人の理由がすぐにわかりました。直感的に面倒なことが分かるから群れないのだと思います。では、男だけのサークルにすればいいじゃないか、という選択もありますが、これはこれで個性のぶつかり合いがあってたいへんみたいです。この前男声合唱団所属の友人がいっていましたが、歌うのはいいが団内の付き合いは嫌だといっていました。学歴でてに関する上から目線が鼻につくらしいです。

以上サークル生活は面倒と言ってきましたが、それでも何とか克服して群れることをおお勧めします。人との会話は脳を刺激して活性化し認知症予防になるといわれています。それに、脳というのはご褒美を欲しがる器官だそうです。他人から褒められたり評価されると達成感が出てドーパミンというやる気物質が分泌され、さらに幸せホルモンといわれるオキシトシンが分泌されるそうです。心に平安をもたらしストレス軽減になります。さらにそれが引き金になってセロトニンも出てくる。これが不足すると鬱や不眠になる。

私は、バーチャルな交流であるブログも一定の効果があると思っています。とくにはてな村のブログ交流はよいと思う。コメントを介したブログの交流は子供の頃はやった「文通」と同じで一種の「ワクワク感」をもたらします。逆に言うと、相手にワクワク感、高揚感、さらなるやる気を与えるようにコメントを提供すべきだということです。

バーチャルな世界をはみ出して、現実世界をちょっと垣間見ることになればもっと素晴らしい展開です。ブログの中の「心友」が「現実世界」の友になる、これ奇跡じゃないですか。

・今日の句

・虎落笛柩の友を送りけり

もがりぶえと読む。一種の難読語。冬の激しい風が竹垣や柵に吹き付けられて発する笛のような音を意味する冬の季語。初めて使ってみました。句の内容はフィクションです。

・凩の部屋に人影椅子ひとつ

・凩の音に紛れてクラシック

・凩やモカの香りの椅子ふたつ