なんちゃって・長崎ガイド

皆さんこんにちは。本日は、本場の名士、苺・花博士に成り代わりまして、不肖recocaが長崎の町をご案内いたします。

先導役は長崎育ちのさだまさしさん、元ネタはNHKTV世界街歩き長崎スペシャルです。なお以下の画像はいずれもTVの静止画面のデジカメ撮影という荒業によるものなので、きわめて見苦しい画像であることをご了解下さい。DVD静止画のPCへの取り込み技術未熟のためです。f:id:recoca1940:20170411121931j:plainf:id:recoca1940:20170411122549j:plain

港から出発して、まず明治時代外国人居留地だったところを歩きます。赤レンガの特徴ある長い塀は孔子廟。塀に沿ってレトロなお風呂屋さん、石造りの長崎教会。塀が途切れたその先にはオランダ坂

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長崎では西洋人のことを親しみを込めてオランダさんと呼んでいました。オランダさんが行き来する坂なのでオランダ坂。左の小径を登ります。

坂の途中に韓国の国旗のある建物が。ここは、外交施設ではなく、東山手地球館という民間の国際交流の場。日替わりで外国の料理が振舞われます。今日は韓国料理の日。これまで70ヶ国の在留外国人が料理に訪れたそうです。ビビンバがおいしそう。一般のお客もウエルカム。

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さらに坂を登ると正面にどっかりと大浦天主堂。現存最古の教会で国宝です。そして左手にあの名門文明堂総本店

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この少し先は、坂の頂上のグラバー邸とそこから見下ろす海の絶景ですが、ポピュラーなので省略。さて、グラバー邸から坂を下りて街の中心地へ。するとやがて長崎新地中華街の赤門が現れる。さだまさしさんいわくここのちゃんぽんは絶品とのこと。対面の立派な大門をくぐってしばらく歩くと、思案橋とかかれたアーケードが見える。

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これをくぐって左に行くと江戸時代の花街丸山町です。その昔庶民はここまで来て、行こか戻ろか思案したのだそうです。正面の風格ある建物は伝統の美味カステラ屋さん。

さて、丸山町に今も芸妓さんがいます。三味線、踊りの稽古場が現存する。

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さて、ちょっとコーヒーブレイク。長崎には出島を通してハイカラな文化が流入しました。そのひとつが砂糖、ガラス製品、そしてビリヤード。当時のビリヤードはこんな様子だったそうです。

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眼鏡橋を過ぎると寺町へ。ここに竜馬が闊歩したという坂があります。「竜馬通り」

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この急坂の途中は住宅が密集、毎日の上り下りを想像すると気が遠くなりそう。途中に「この坂で竜馬も見たか青春の夢」の看板。頂上は草原で、凧揚げのおじさんが二人。凧のことを「旗」というそうです。

坂を下りて、竜馬縁の場所を見学。その①、日本最初のカンパニー亀山社中

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その②花街にある竜馬が通った料亭「花月

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座敷には、白熱した議論の最中に興奮のあまり竜馬が付けた刀傷のある床柱が現存しています。

今度は、街を北へ歩いていくと爆心地至近の浦上天主堂が見えてきます。

・闇深く花の怨みや天主堂

・この春の全ての許し天主堂

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その近くの住宅街の道路沿いに背の高い渋柿の植わっている界隈があり、住民のおばさんが竹ざおで収穫していた。干し柿にするそうです。

この柿の木はただの柿の木ではありません。「被爆柿の木」とよばれていて、爆心地から900m、実際に被爆して今も生き続けている記念すべき柿の木。黒く焼け焦げた部分は削り取って修復され幹は金具で補強されているのだそうです。肌色の部分が黒焦げになっていた箇所。

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もう一箇所、原爆に関係する場所。浦上川の川辺。花を手入れしているおじさんがいた。去年から植え始めているそうである。

じつはこの場所は、水を求めた原爆被害者の死体が累々と折り重なっていたところ。なぜかというと川辺に下りる場所がここしかなかったからです。このおじさんも幼少のとき目にしているとのことで、暇になった今、鎮魂の意味で花を植え手入れを始めたとのことです。

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さて、お腹がすいてきたので、長崎のめずらしいおやつを紹介します。

ミルクセーキ 長崎では飲み物ではなく食べるものなのだそうです。

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②ハトシ(中国伝来、海老のすり身を揚げて食ぱんでくるんだもの)

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③びわゼリー(長崎はびわ全国一の産地)

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吹きガラスの工房(長崎のガラス製作は400年の歴史がある。)

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明治の代表的建造物「香港上海銀行

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以上で終りです。博士、テリトリーの侵害、失礼致しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菜の花と桜

 わが町にも菜の花と桜のコラボする場所がある。東久留米市の北に隣接する新座市の本多緑道。狭い一本道が桜並木になっており、道路脇に野火止用水の清流が流れている。野火止用水は農業用の水に乏しい武蔵野平野の関東ローム層を潤す為に玉川上水から取水している支流である。ここは酒盛りなしに純粋に花を愛でるだけの場所なので、花の盛りでも人影まばらです。

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桜と菜の花のコラボ

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雑木林越しの菜の花

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野火止上水

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●俳句

質問「季重なりはいけませんか」

回答「一句に季語ひとつが基本。季語は単なる季節の記号ではなく、その背景には多くの共通イメージを持っている。したがって、一句にたくさんの季語があると情報が多すぎて句意が分からなくなる。もちろん、季重なりの名句もたくさんあるが、それは多くの句作りをした末のことであり、初心者には勧められない。焦点のぼけない印象明瞭な句を作るために季重なりは避け、歳時記を引く習慣をつけよう、」

 

 

 

 

再度花ほか

染井吉野の原産地は当然吉野と思ったら東京でした。

豊島区駒込が発祥の地。駒込地区は江戸時代に染井と呼ばれていた。この地の植木職人が明治初期にかけて大島桜と江戸彼岸の交配で作り出した、とされている。

小金井公園

私の自宅近くの花の名所は都立小金井公園です。古くは、すぐ脇の、玉川上水土手が花の名所として錦絵に描かれたが老木化して見る影もない。

昨日の段階では、6~7分咲き。明日から週末が満開でしょう。しかし、宴はすでに佳境に入っている感じです。

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昨日ここを訪れた目的は宴会のためではありません。公園内にある江戸東京建物園が目的です。なぜかというと、園内に生息する花を難問その2として出題するため。

そのまえについでだから園内の建物を見ておきましょう。ここは東京近郊、いわれのある建物を一箇所に移築したものです。さいきんでは大勢のボランティアさんが説明役に案内してくださいます。

 

まず目に付くのは、高橋是清邸。2・26事件でこの家の2階座敷で暗殺されました。

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ここが暗殺された座敷です。

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つぎに、三井財閥、三井八郎右衛門邸

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洋館もいくつかあります。そのうちのひとつ。デ・ラランデ邸

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次は格式ある豪農の農家、吉野家。江戸後期の名主。左手に式台付きの玄関がありますが、鷹狩りのお殿様が休息のための出入り口で、下々は使えません。右手の土間が普段の出入り口。屋根の葺き替えは5年おき、3千万円だそうです。都の予算が膨らむのもうなづける。

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なかで、囲炉裏を炊く実演が行われていました。

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反対側のゾーンには下町の商家が移築されている。

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傘屋さん。江戸川区小岩の和傘問屋。昭和5年ころの様子。

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大正期、港区白金の醤油屋。味噌、醤油、酒の商い。レジの機械が興味深い。

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タバコ屋さん。「朝日」の銘柄、漱石の小説にもよく登場します。

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旅籠の部屋。青梅街道沿いにあった万徳旅館。昭和25年ごろの室内の様子。

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子宝湯という銭湯。足立区千住、昭和4年。神社仏閣を思わせる大型の唐破風など贅を尽くした作りになっています。

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下町路地の再現。

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万世橋交番。明治の建築様式。

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上野消防署望楼上部。火の見やぐらのこと。高さ26m、昭和45年まで実用。

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徳川家光側室の霊廟。

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伊達家の門。旧宇和島藩伊達家が大正時代に東京に建てた屋敷の表門。大名屋敷の門を再現している。

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おまけ

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●さて花クイズ、難問その2です。どうでしょう。

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・見下ろせば渦潮猛き崖に花

・渦潮のブラックホール花吹雪

・一片の花の行方や潮の渦

・おずおずと歩む絨毯落ち椿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も花は未だ

東京の花は満開だそうだが、都心から北西2,30kmの多摩地方(それでも都内です)はせいぜい1~2分咲き程度。

 

暇に任せて春の陽気の小川沿い散歩道を歩く。散歩する人、サイクリングの人、魚釣り、ピクニック、昼寝、お絵かき、思い思いに春うららを楽しむ姿が見えた。

あくまで澄み切った春の水。

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家族連れのピクニック、お昼ね。

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お絵かきをする人。

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魚釣りの人。

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白鷺もいた。

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この小川に生息する魚と訪れる鳥の一覧。

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川のほとりにあるユキヤナギに囲われた池。

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ユキヤナギの群生

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すぐ近くにある竹林

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さて花クイズ、難問その1です。

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全体像は以下2枚、こんな感じです。

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くすのき科の低木。早春に黄色の花をつけ、実から油が取れる。

 

 

 

 

 

 

 

花は未だ

●「教育勅語を教材にすることを否定せず」、教科書検定で「パン屋⇒和菓子」、「遊具の公園⇒和楽器店」。こういうことをしなければ、安倍総理は国の守り人として頼もしいのだが。国土防衛はこのような時代錯誤の精神が伴わないと出来ないものなのだろうか。不思議だ。

民進党がリベラルな精神で国土防衛に熱意を注いでくれるのならむしろその選択肢もありだが、なんとも頼りにならないことが露呈してしまっているからね。安倍一強の国民の不幸、ここにあり。

●うちのすぐ隣の道路わきにとてつもなく立派な辛夷の木があり、まさに満開である。例年これも同じ道路の桜並木の花と競うように咲き誇るのだが、今年は花がかなり出遅れているようだ。

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青空をバックにしても見事な眺めだが、日暮れ時の薄明かりに白く浮かび上がった様もなかなか風情がある。

・黄昏や辛夷の花の薄明かり

・白雲や枝垂れ桜の続く道

●季語の地方によるずれ

講座の質問集から

①北海道や沖縄など、地域によっては季語が合わないことがあります。季節のずれをどう考えて詠めばよいですか。

「俳句の基本は当季を詠むということですから、北海道なら北海道の、沖縄なら沖縄のその時々にあった季語をもちいて作句されては如何でしょうか。たとえ地域が変わっても、季語そのものが持っている季節感に変わりありません。」

②季語の本意(=背景)を知るにはどうしたらよいでしょうか。

「大型の歳時記には季語と例句、本意に触れた解説も載っています。しかし季語の本意に縛られすぎると、知識優先の句作りに陥る可能性があります。矛盾するようですが、頭で考えず、まず実物を見てその感動を詠んでみます。そのあとで、歳時記の例句と解説を読まれることをお勧めします。」

●花

前回記事の桃のような花のアップ写真です。これで判別できるでしょうか。

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第2回添削句

今朝は珍しく二日続きの冷たい雨。菜種梅雨というのだろうか。まだ早いか。

こういうときは俳句が絶好の暇つぶしだが、この天気を象徴する如くぱっとしない添削が返ってきた。なんちゃって師匠の化けの皮がこうして一枚づつはがれていく。

敵も営業を心得ている。初回は飴をしゃぶらせていい気分にしておいて。2回目からが本当の勝負。しかし成果が一つあった。志月さんの「黙しけり」を借りた句が「良」評価だったこと。志月さん、ご自分のセンスに自信を持っていいですよ。

俳句を志す方のために添削結果を公表しておくので参考になさってください。

1.上5に「や」の句

・菜の花やぬっと顔出す親子連れ←(可)

「どこかほほえましい作品ですが、中七の「ぬっと顔出す」が切れ字の後なので、どこからだろうと思います。少し唐突過ぎるようです。」

添削句 菜の花や親子の遊ぶ畑の中

2.「かな」を使った句

・初音までお国訛りの稽古かな←(可)

「滑稽味があり面白い作品です。初めは上手に鳴けない鶯ですが、「稽古かな」はすこし過大表現のようです。」

添削句 訛りあるやうに聞きたる初音かな

3.「けり」を使った句

・花吹雪句帳を閉じて黙しけり←(良)

「いい作品です。花吹雪の美しさがよく表現されています。このままでもいいのですが、上5で切れができるので、中7に続くようにしてみました。」(注。上5に切れ字がなくても、切れていると切れ字があるのと同じ、と言う意味のようだ。)

添削句 句帳閉じ花降る中に黙しけり

総評「一句目は楽しい写生句です。作品の背景を読むとよく分かるのですが、作品だけからでは分かりにくいと思います。

2句目は、冬の季語では笹鳴ですが、春は初音ですね。上手に鳴けない様子をお国訛りの練習をしていると捉えたところは面白いのですが、「初音まで」のまでが不要ですし、すこしオーバーな表現かと思います。

3句目は良句です。」

総合評価 「良」

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一句目。添削句では面白みが欠ける。講師先生の見解なれど生徒は元句に拘りたい。2句目。どの辺までが過大表現なのか、見解は人によるのでは。

「黙しけり」が気になっていたが、この表現へのお墨付きを得た。「花吹雪」で確かに切れがあるが、添削句の「句帳閉じ」でも切れてるように見えるが・・。

花クイズ(桃?)

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