豊作他

●豊作

暑いとうちの農園は豊作になるらしい。世の中は酷暑の日照りで野菜が急騰しているとのこと。実際にスーパーに行くと、きゅうりが150円もしているとのお話だ。この数週間暑くて出かけていないのでRECOCAは自分で確かめてはいないが、前見たときは確か100円以下だった。畑のキュウリなどは毎日腐るほど取れて、ありがたみはつゆほども感じなかったが、一本150円と聞くと俄かに食べるのがもったいなくなって神棚にあげたくなった。

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●孤独

つい先日、RECOCAの孤独についての感じ方を記事に書いたが、文芸春秋8月号を見たら、作家の下重曉子という方が孤独礼賛の記事を書いておられた。この方は小学校2,3年の時結核で2年間部屋籠りを経験され、その時かなり孤独をいかに有意義に過ごすかの経験を積まれたようである。RECOCAに似ていると思った。記事の前書きから引用。

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「孤独は現代の生活の悲しい現実です。」2018年1月、英国のメイ首相はこう語り、孤独担当大臣を新設した。日本でも独居老人、孤独死孤食などの言葉が示す通り、「孤独」は近年近年ネガティブな評価を受けてきた。しかし、今孤独を前向きにとらえる本が次々と話題になっている。下重曉子の「極上の孤独」はその代表だろう。孤独の愉しさを謳った同書は27万部のベストセラーになっている。定年後も無理して群れる必要などあるのか、むしろ孤独の楽しみこそ至高の資産ではないか。

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●さらに巨大地震の予測

同じ雑誌に、お先真っ黒けになる記事も載っていた。「西日本大震災は必ず起こる・京大教授鎌田浩毅」例の南海トラフ起因の巨大地震。ご丁寧に3個もあって、東から東海、東南海、南海地震と称されている。一個一個も強烈なのに、今回は短期間にこれらが連続して起こると考えられている。ほとんどすべての地震学者は2040年までには確実に(100%)起こると言っている。エネルギー規模はM9.1だからこの前の東北大地震と同じ規模だ。

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ただし、この前の地震と大きく異なることがある。それは、発生地域が日本を支える動脈であることで、いわば動脈瘤が破裂して瀕死の重態になるようなものだ。しかしです。にもかかわらず、日本は短期間に必ず元に戻る。そうやって、2000年間災害と付き合ってきたのです。たとえば直近の例でいえば、この前の戦争の壊滅的空襲、2個の原爆被害、あの焼け野原から何年で復興しましたか?20年後には新幹線が走り出していたのですよ。

ただ恐ろしいのは、原発が加わったことです。原発は来るこの災害に無傷でいられるだろうか。いったん傷ついたら、福島もチェルノブイリ放射能が消えるまで1万年掛かります。南海トラフ真っ只中の原発中部電力浜岡。少し外れて四国電力伊方。両者の健闘を祈っています。

 

 

 

星の界(よ)=讃美歌「いつくしみ深き」

ユーチューブアップの日が来ました。

今年は暑さで夏バテするのが早そうです。そういう時は一休みして夜空の星を眺めて無心になりましょう。それにぴったりの歌があります。星の界(よ)。界をよと読ませるなだから凝ってますよね~。歌詞の中身も凝っています。明治にこの歌のメロディが日本に入ってきたとき、杉谷代水という方が作詞しました。とにかく雄大で私の大好きな詞です。

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星の界(よ)  杉谷代水

月なきみ空に、きらめく光、
嗚呼(ああ)その星影、希望のすがた。
人智(じんち)は果(はて)なし、無窮(むきゅう)の遠(おち)に、
いざ其の星影、きわめも行かん。

雲なきみ空に、横とう光、
ああ洋々たる、銀河の流れ。
仰ぎて眺むる、万里(ばんり)のあなた、
いざ棹(さお)させよや、窮理(きゅうり)の船に。

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いざ西洋文明を極めにいこう、という明治の気概が溢れた詞です。ところでこの曲、オリジナルは讃美歌なんです。日本に入ってきたときも讃美歌だったとおもいますが、キリスト教の普及していない日本には相応しくないということで、一般受けする歌詞が付けられたのだと思います。とにかくメロディが馴染みやすいので星の界として広く普及しました。

そして、戦後学校教科書に載せるために口語体の詞に改められました。それがこちら。

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星の世界  川路柳虹

かがやく夜空の 星の光よ
まばたく数多(あまた)の 遠い世界よ
ふけゆく秋の夜 すみわたる空
のぞめば不思議な 星の世界よ

きらめく光は 玉か黄金(こがね)か
宇宙の広さを しみじみ思う
やさしい光に まばたく星座
のぞめば不思議な 星の世界よ

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読者の皆さんはどちらをお好みですか。RECOCAは断然星の界(よ)です。

RECOCAもちょっと大げさな句を作ってみました。

・満天に楽の音涼し日本海

さて、もともとの讃美歌の歌詞も書いておきます。キリスト教に多少でもなじみのある方だったらどなたもご存知の讃美歌です。もしかしたら最も愛されている讃美歌かもしれません。

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讃美歌「いつくしみ深き」

慈しみ深き 友なるイエス
罪 咎 憂いを 取り去りたもう。
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下さぬ 負える重荷を。

慈しみ深き 友なるイエス
我らの弱きを 知りて憐む。
悩み悲しみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたまわん。

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さて、この曲の伴奏カラオケはヒロミチ氏という方によるものです。情緒豊かな素晴らしい演奏なので使わせていただきました。ヒロミチ氏はオカリナ制作者・奏者でもあります。じつはRECOCAのこれまでユーチューブにアップした使用オカリナはほとんどが「ヒロミチオカリナ」です。私の息の強さとフィーリングにピッタリの愛すべきオカリナです。

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●では、オカリナと歌による星の界または讃美歌慈しみ深きです。歌の歌詞は讃美歌を使用しています。なお、歌い手はK.E(娘)、ギターカラオケはヒロミチ氏です。

www.youtube.com

 

猛暑ビジネス

●さすが日本。何でもビジネスに。こういう創意工夫のエネルギーが充満しているなら、自然や災害で深刻な痛手をこうむってもしぶとく立ち直っていくだろう。

35度越えの最中、建設現場、災害復興現場などの外での仕事は考えただけで熱中症になります。そこでただ手をこまねいているだけでないのが日本人特有のエネルギーです。現場の猛暑を少しでも軽減しようという工夫にとんだ機材の見本市が有明で開催されているとのこと。たとえば巨大送風機、熱を遮るヘルメット、内側を冷却水の流れるベスト、段ボールで仕切られた避難所用の超小型エアコン等々。

きのう我が家に作業に来た壁紙屋さんは小型扇風機付きベストを着用していた。すでにこの手のものはホームセンターで普通に売られているそうである。2万円ほどで、ちょっと高価であるが。ロンドンでも30度の記録的暑さで大変。とくに地下鉄が古いからエアコン設置のスペースがないそうである。なにか売り込むチャンスかな。

・煮えたぎる地獄の釜の極暑かな RECOCA

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与謝野晶子の歌。折々の言葉から

いづくへか帰る日近きここちして

     この世のもののなつかしきころ

年のせいでこの歌が妙に心にしみた。明日とも知れぬ余生に気が付くと日常のさりげない諸事万端が愛おしくなる気持ち、よくわかる。

・一切を許してひとり梅干しぬ recoca

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・定年前後にやってはいけないこと。本の新聞広告がなんとなく目についた。この中で最も確かなこと→→義理を欠くのは老人の特権。資格獲得の勉強をしてはいけない、は本当だろうか。経験がないので分からないが、なんとなくよさそうに思うが。

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孤独

朝日新聞記事に英国人は「孤独」に悩んでいるという記事が載っていた。成人の5人に一人が孤独を感じていると報じている。そして、それを解消するために国家を挙げて対策を講ずることになった。手始めに、孤独担当大臣の設置!こういう問題に国家の指導が効果的なものかの実験として興味深い。

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ところで、「孤独問題」に国家が乗り出す理由。個々の老人の心の幸福を願ってのことではない。もっとクールな理由から。下記に示すように、孤独に悩むと健康を害するという研究結果がある。それが結局社会福祉の国家財政や社会の生産性に悪影響を及ぼすと国が思うのがその理由である。新聞記事は次のように述べている。「米国のプリガムヤング大が2010年、過去の研究を分析し、世界の30万人の生活様式と健康の関係を調べた。孤独はたばこを1日15本吸うのと同等の健康被害があり、肥満よりも健康への悪影響は深刻である、と結論付けた。」

ただし、上記米国の研究は、ちょっと短絡すると間違った解釈をしてしまうと思う。たばこ15本の害が生ずるのは、孤独に悩むからであり、悩まなければ何ら問題はないはずである。むしろ逆に孤独を楽しむ境地になれば最高だ。私事で恐縮であるが、RECOCAは群れるのが大嫌い(上品に言えば「苦手」)である。幼少時から、とにかく人と同じことをするのが大嫌い、世間が右といえば左。ま~、単なる天邪鬼といわれても仕方がないが。この性格に加えて、仮に何らかの世に出る非凡な才能があれば、さぞや今頃大人物になってふんぞり返っておれたであろうに、その点はちょっと残念な気分がする。

会社勤めの時は、この性格を隠して諸事振舞うのが大変なストレスだった。考えてみれば、これは大きな健康障害になりうる。なぜなら、孤独であることに悩むのと群れてるのに悩むのは同じことだからだ。米国の研究通りなら、会社勤め40年、15本の喫煙を日々続けたことになる。定年でこれが解消された時の喜びは天にも昇る気分だった。

綾小路きみまろ、という芸人がいる。RECOCAの一番嫌いな芸人さんであるが。朝日新聞同日版に、きみまろさんの語った記事が出ていた。「会社を定年で辞めた人はかわいそうですよ~・・」やっぱりこのおっさん、考察が甘いね。老人=不安、定年退職=かわいそう、などと知ったかぶりの芸で稼がないでもらいたい。きみまろ君、君は世の中の半分しか見てないんだから。

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最後に、孤独であることの不安。じつは私は成人になって以降その状況になってないから、今不安など全くないなどと偉そうなことは言えない。しかし、「群れ」と「孤独」の比較のシミュレーションはできる。家族の付き合い、ご近所付き合い、親戚付き合い、サークル、友人付き合い等々、これらの仲間にいわゆるソールメイトなどいないのだから必ず何らかの、あるいは大きなストレスになる。その状況と究極の孤独、いわゆる天涯孤独の比較。どちらを好むか。まずその選択が大事である。それを誤るとボタンの掛け違いに悩むことになる。RECOCAの場合は、子供の頃に小児結核、2年の休学などで天涯孤独もどきの心境を味わったことがあるから割と耐性はあるつもりである。だから、「群れる」よりはずっと天涯孤独の方が好みだ。と今は言うが、実際にその状況に置かれたら分からない。悟った大聖人が、いざ自分の死に際してどうするか分からないのと同じだ。

今朝の収穫

・収穫物の一部

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今回の特産品は生姜です。

・さて、連日35度です。今後も一週間継続。東久留米で10日連続35度はさすがに地球が壊れたかというくらいの異常事態にみえます。しかし、人の耐性はうまくできていますね~。二日たち、三日たちしてると、だんだん馴染んでくるから不思議です。ただ、老人になるとその能力が落ちてくるのは身をもって感じます。数年前までは夏の日中に家で冷房を入れる頻度は少なかったと思いますが、今年はだめです。冷房ないとすぐ死にます。後期高齢という区切りは医学的根拠があるように思えてくるこの頃です。男の場合、60台が華ですね。(50以前はまだ稼ぐ時代だからだめ)何でもできる体力がある。一日に時間刻みのスケジュールをこなす体力気力が充実しています。70に入ると、だめの始まり。計画を一つ削り、二つ削り・・ということになる。75に入ると、悠々自適の計画以外はおさらば、ということになります。もちろん個人差が大きいですが大体こんなものではないでしょうか。いま60代の男性のみなさん、華の時期は短いですよ、後期高齢になって後悔しないために精一杯走り回ってください。

・さて、少し涼しい話題。といても10年先のことですが。

17世紀の頃には、テムズ川が凍るほどの寒冷期だったということはご存知ですよね。小氷期といいますが、これがあと5~10年後に再来するという研究が発表されています。ただし太陽活動に関する数学的モデルシミュレーションなのでなんともいえませんが。

これを心待ちに、しばらくの間この酷暑を我慢しましょう。

wired.jp

●RECOCAがアップしたオカリナ曲から冬の曲を再生して涼んでください。

冬景色 - YouTube

襟裳岬

・今日から3日間、恐れていた恐怖の酷暑がやってくるとの予報である。名古屋38度、岐阜40度、RECOCAは名古屋郊外知多半島に二十歳過ぎまでいたので、この数字を見ると懐かしい郷里の酷暑の記憶がよみがえる。就職で上京して嬉しかっとこと、夏でもこんなに涼しいんだ!雨戸を閉めて寝られるほど。これには本当に感激したものだった。今となってはそれも遠い昔話になってしまったが・・。

少なくとも東日本以西の酷暑は同じ状況だと思うので、涼んでもらうため、襟裳岬の冷気(=霊気かも)を送ります。来週の予定を1週間早めてユーチューブアップしました。

youtu.be

一口香(いっこうこう)

去年ブログに書きましたが、再度登場。カステラとは一味違う、通人の長崎銘菓、一口香。娘夫婦がハウステンボス売店で土産に買ってきてくれました。しかも訳あり品のワゴン販売。なぜ訳あるのか素人には全然分からないから超お得な買い物でしたね。

去年、いちご博士にこのお菓子が長崎特産であることを教えて頂いて本当にびっくりしました。というのは、知多半島の私の郷里に同じ名の銘菓があるからです。大野町というところにある一軒だけが製造販売している絶滅危惧銘菓です。一応全国的な受賞銘菓とされていますが、最近の人はほとんど知らない超マイナーな存在です。大野町の一口香は長崎出島経由で拡散したもののひとつと思われますが、他の地方で現在まで 存続している例は殆どないらしいです。その意味で貴重。

そして、いちご博士に去年送ってもらった長崎の元祖品を見て驚きました。似ているのは名前と焼き菓子であることくらいで味も形も食感も違う。隔絶された環境の生物進化みたいに、その土地土地で独自の変化を遂げていった結果です。

元祖一口香

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一口では食せません。もっと大きいのもあるとか。

一番違うのが中味の餡。

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甘み控えめの生姜風味が特徴。空洞がなく餡はぎっしり詰まっている。出島に入ってきたときは生姜は入っていなかったのでしょうね。

それに対して、知多大野町の一口香

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形:ずんぐり、まさに一口大。空洞がある。

餡:黒砂糖風味。ややしつこい甘さ。

それと皮が非常に硬い。子供のころ食べたとき、歯が折れるかと思いました。

長崎の元祖品は繁盛していますが、大野町のは残念ながら最近店をクローズしたとの噂です。

 

 

高原列車は行く

・事情があって、今回は定例より二日前に公開します。

爽やか歌謡曲の極め付きの曲、「高原列車は行く」です。

この歌はいずこの老人ホームにおいてもダントツ人気曲です。

この歌を歌ったり聞いたりすると元気が出るので、毎回この歌から始めます。

昭和27年(1952年)、歌手は岡本敦朗。

武蔵野音声楽家出身。この頃音大卒の歌謡曲歌手沢山活躍していた。RECOCAが歌謡曲ファンだったのもこの頃。

高原列車は昭和45年(1970)中3の音楽教科書にも載った国民的歌謡曲。岡本敦朗氏は2012年88歳で没する直前まで懐メロ番組に出演されていた。

youtu.be

・畑の収穫物

トウモロコシ、トマト、キュウリ

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