母の日にちなんで

星野富弘さんが亡くなった、若い頃脊髄損傷で半身不随になられたが、筆を口にくわえて絵や詩を描く技術をマスターされた。その作品は絵画、ポスター、カレンダーとして多くの人を癒し、勇気を与え続けた。我が家にも10年以上カレンダーがかかっていたが、その作品は年々洗練され、琴線に触れるものになっていったように感じる。それは特に絵に添えられた詩において顕著だったように思う。今朝の天声人語に取り上げてあった星野さんの詩もその一つである。母の日にちなんで紹介されたものと思う。

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神様がたった一度だけ

この腕を動かしてくださるとしたら

母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら

そんな日が本当に来るような気がした

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ところで、実は日本はおろか世界には本当に多くの「星野富弘」さんがおられることを知ってもらいたい。この方たちはいろんな原因、例えばスポーツの試合中の事故、筋萎縮症、生まれつきの障害、交通事故等で全身麻痺に陥っている。そんな中でわずかに動く口と足の指を使って絵を描くことをマスターされた。その優秀作品が毎年絵葉書やカレンダー他Tシャツなどのグッズとして販売されている。その出来栄えはそんなハンデを負った作品とはとても思えない素晴らしいものである。例えばこんな感じ。もしお気に召したらぜひ買ってあげてください。