ネパール地震

ここは地震の巣窟だ。香港在住の、娘の客が1週間前にヒマラヤのトレッキング経由で来日していた。間一髪セーフだった。

インド大陸前進してユーラシア大陸にぶつかりヒマラヤ山脈を形成した。その進行は継続しており、そのためのひずみで大地震が頻発する。チリでは火山が大爆発するし、今世紀は世界規模の地殻変動活動期かもしれない。

一方日本では、おとといの新聞に関東地震の2、30年以内の生起確率が最大30%との記事が載っていた。たしかに首都圏近傍の中~大地震の被害は強烈だろう。

しかし、地震の規模は中部、関西の海域を震源とする南海、東南海地震の方が桁違いにでかい。そしてこちらもてぐすね引いて機会をうかがっている。古文書の研究によれば、ここでの巨大地震は約百年周期で起きており、

直近の地震は1944年(昭和東南海地震)と1946年の昭和南海地震である。ということは、ここでの執行猶予期間も2~30年ということ。

つまり、3割打者がこれから続けて打席に入ろうとしているところと思えばいい。どっちか、あるいは悪くすると2者に連続ヒットを飛ばされる確率は低くはない。

古文書によれば1500年の昔から日本人は繰り返し起こる自然災害をその都度克服することで発展してきた。したがってその復興はいくら被害が甚大でも心配する必要はない。

ただし、原発の被害は別である。先の東日本地震ではじめてその洗礼を受け、その復興に四苦八苦している。次、あるいはその次の巨大地震ではどうか。その意味で、次の50年は日本国存亡の正念場に立たされているといってよい。若い人、大変だけどがんばってね。

・讃美歌の流れる墓参や春の風