富士山

東海、南海など巨大地震に伴って憂慮されるのが、巨大津波と富士山の噴火。古文書の研究によれば、過去何度もの大被害が記録されている。津波の高さは最大15~20m。今や、日本列島各県の海岸には原発があるので、その時どうなるか目を瞑ってみているより仕方がない。

富士山の噴火はどうか。直近のは300年前江戸宝永の噴火。

このとき記録が詳細に残っている。(「天災から日本史を読みなおす」磯田道史)

これによると、江戸での降灰は10cm、富士山近郊の村では3m!。

「この砂11月23日より降りだし、12月9日まで続いた。この間、昼間にもちょうちんでt用を足した。」

このように、半月間は火山灰の闇を覚悟せねばならない。大量の空気がいるガスタービン式の火力発電所の電気はないものと覚悟せねばならないだろう。

しかし、本当の灰との戦いは降灰が終わってから。ちょっとでも風が吹けば灰が宙を舞って、あらゆる場所に舞い降り、非常に面倒なことになる。

とくに、まともに目を開けて外に出られないだろう。平常時から目を護るゴーグルの用意が必要と磯田氏は警告している。

・温暖化花散る後の霙雨