・農園の報告。冬瓜(とうがん)が豊作です。
・RECOCAは50年後に再生したい。(つまり、生まれ変わりたい。)今日の真夏の昼の夢です。
この再生願望は、けさの朝日新聞文化文芸欄「AIと労働」を読んだ感想です。
なぜそう思ったかというと、遅くとも2060年にはAI(人工知能)があらゆる分野に普及して、クリエイティブな仕事、人間らしい仕事以外なくなって、ほとんどの人が失業してしまう。その対策として全国民に生活費として基本給(ベイシックインカム)が支給される世の中になるだろうとの記載があるからです。ベイシックインカムとかっこよく言い換えていますが、つまりはいまでいう生活保護費。現状と違うのは、ほとんどすべての国民がベイシックインカムに頼る時代になるということです。なぜなら、AIが普及しても生き残る職業は、小説家、新商品開発、研究者などのクリエーティビティ系、工場管理、会社経営などマネジメント系、看護師などホスピタリティ系など、仕事で生計を立てられるのは全体労働者の1割程度と目されているからです。これらスーパースター労働者と資本家が殆どのもうけを独占してしまうとのこと。ですからその他大勢は「基本給」で生活を余儀なくされることになります。しかし、決して卑屈になる必要はないのです。古代ギリシャではそういう時代でした。市民階級は労働を奴隷に任せて優雅に趣味に没頭していた。つまり、未来のAIは過去の奴隷の仕事をしてくれるわけです。
自分のやりたいことに百パーセント時間をつぎ込んでも生活できる環境、これがRECOCAの理想郷なんです。結局これは典型的怠け者の描く理想郷なんですね。だから、そういう怠け者でも堂々と胸を張って生きてける時代に生まれてみたいと思うわけです。問題は基本給の支給額レベルでしょうね。あまりに惨めったらしいんでは御免被りたいし、そんなにうまくギリシャの市民生活レベルが満喫できるかどうかが鍵です。
ただし、こういう大失業世界にはならないという説もありますので念のため。