あちらもこちらも容易でない

◎あちら

米国大統領選挙。バイデン候補とトランプ候補のテレビ討論会が90分行われた。報道によると両方ともにさんざんの出来だったらしい。81歳のバイデン候補は高齢による衰えが見え見えの言動や所作に言い淀み言い間違い、トランプ候補は嘘まみれの言動。日本の評論家によると90分間で30回嘘の言動を並べたらしい。史上最低の内容ともいわれる。どちらが当選して新大統領になるとしても、互いに史上最悪の大統領と罵り合う両者、この人たちに核のボタンを委ねることになると思うと何とも不安なことこの上もない。

◎こちら

エンタメ都知事選挙

街のあちこちに掲示される公示看板。都心では選挙に全く無関係なエンタメポスターで埋め尽くされる。かと思えば三多摩では大多数の候補がポスターを張らず、大きな看板はむき出しのまま。

さらに昨日、選挙公報が各戸に配られた。こちらには56人の候補者もれなく登場しているから、なんと11ページの大部である。真面目に公約を提示している候補者もいるが大多数は自らの日ごろの主義主張の羅列である。真面目な公約は大体が嘘つきであり、その他大勢の主義主張は漫才かコントの類。印刷配布費用の無駄使いだ。例の問題の党は候補者が20人もいて同じスタイルの広報を載せているから、11頁すべてに自分の主張を公言できる。ここまでくると法の隙間をつく才能に感心せざるを得ない。半面、世の中の反作用を忖度する能力は十分でないようだ。