くらべる東西

いろんなものに関東と関西で違いがある。伝統のこだわりか。言葉では知っているものでも写真で並べてみるとなるほど感が一入である。そんな本(写真集)を図書館で見つけた。

「くらべる東西 東京書籍(おかべたかし、山出高士)」

まず「食べ物編」

東西の広がりはどのあたりまで及んでいるのでしょう、興味があります。

今日は写真を並べておくので、どちらが東西か考えてみるのも一興です。答えは明日。

・1-a 丸いいなりずし

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・1-b 三角のおいなりさん

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・2-a おでんのつゆ

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・2-b

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・3-a ねぎの色

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・3-b

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4-a ちらし寿司に生ものを入れるのはどっち?

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・4-b

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5-a  こんなものにも違いが。卵の形をよく比べて。

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・5-b

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・6-a これをぜんざいと呼ぶのは東西どっち。 これは有名。

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・6-b

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・7-a 桜餅の形に注目。知らなかった。

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・7-b

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さていかがでしょう。

 

 

ボランティア

認知症施設へのボランティアの皆様へ、というお話を聞いてきた。とても参考になった。このブログの読者の中にボランティアをなさっている方もいらっしゃると思うので要旨を列挙しておきます。

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・家族でも、介護職員でもない「寄り添う人」としてかかわりましょう。

・動きも、話し方も、おだやかにゆっくりとを心がけましょう。

・「家族が認知症でしたからわかっています」?、認知症は人それぞれです。

・トイレ、食事介助、移動など介護は」お願いしません。

・沈黙を恐れない。話しかけ続けると相手は疲れます。

・個人が特定される情報は外に持ち出さないでください。

認知症当事者の言葉より。

「私たちが感情の世界に生き、認知の世界に生きることが少なくなっているので、記憶に残るのはあなたが何を言ったかではなく、どんな風に話したか、ということです。私たちには感情は分かるが、話の筋道は分からない。あなたの微笑み、あなたの笑い声、私たちに触れるあなたの手が、私たちに通じるのです。訪ねてきて、なんといっていいか分からないときは、ただそばにいてくれるだけでいい。私たちは、あなたがそばにいてくれること、わたしたちと思いを分かち合ってくれることが必要なのです。」

認知症の人への対応 三つのない

・驚かせない

・急がせない

・自尊心を傷つけない

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ある雑誌の投稿句の題が早くも「春風」だった。まわりが「寒風」なのであんまり創造力が働かないが一応作ってみた。

・春風に乱れ始めし心かな

・春風やカフェに向き合う共白髪

・春風や想いさらりと絵手紙に

新聞から

●在宅医療に舵を切る

厚労省の推計によると、2016年に自宅や介護施設で訪問診療を受けた人は67万人だったものが、2025年には100万人以上になるとしている。ちなみに2025年は団塊世代が全て75歳を超える年だそうである。そこで、さらに在宅医療を充実させるべく病院のベッド数を10万床へらすとともに在宅医療の受け皿医療や介護事業者への報酬を手厚くするという医療政策を発表した。

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たしかに、この方針は無駄な延命治療の回避による医療費削減というメリットをもたらすだろう。

ただし問題もありそうだ。在宅での見とりの場合である。ほとんど動けない状態になったときの在宅介護、家族がいない独身者の場合、病院のように質の高い介護が受けられるだろうかはなはだ疑問で、暗黙のうちに家族の無償ケアを前提にした政策ではないかと心配になる。今後ますます近傍に家族のいない独身者が半数以上になるという推計が出たばかりで、ただ医療費を削るだけの長期政策では困るのである。確かに、私も病院か在宅かどちらを好むか問われれば一般論として在宅と答えるだろう。しかし、家族介護ゼロの孤独の状態を想像すればちょっと待て、と躊躇せざるを得ない。病院での見取りを希望する人だってその状況に置かれれば少ないとは言えないのではないか。その選択を困難にするような政策は国民ファーストの政策とは言えないと思う。

憲法に家族重視を記述して、家族の介護を強制する魂胆だとしたらもってのほかである。

朝日新聞社説の一節

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この社説は前々回の私の記事が嘘でないことを裏書きしてくれている。安倍総理の国会答弁、何年かぶりにTVで見たが、早口の棒読みで半分以上聞き取れなかった。速記者は大丈夫だろうか。憲法という大事な問題なのだから、しかも自らの長年の懸案というのだから、自分の言葉で心に響く言葉で語れないものか。集団的自衛権が必要ならその信念を自分の言葉で語ればよい。国防軍の追記でそれが可能になるとはっきり言うべきだ。なるほどと理解できれば

賛同します。

●中国の裏と表

表⇒クローン猿の作成成功。原理的に人間に応用可能とのこと。国際社会の趨勢は倫理にもとるという見解だが、中華思想の国がどういう独自判断で今後研究を進めるのか気になるところである。

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中国の裏の顔ともいうべき驚くべき実態だ。一流ホテルがどこもやってるというから唖然。中国旅行はよほど細菌への抵抗力、免疫力を付けてからにしないととんでもないことになる。客の食べ残しを混ぜて客に提供したり、どぶの廃油を料理に使うというのは知っていたが、ここまでとは、なんとも驚き。

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この猫、どうです?娘の家の居間なんですが、はじめての訪問者はこれを見て大抵ぎょっとします。なかなかの奇抜なクッションでしょう。

 

 

 

 

一夜明けて唖然、雪対策の失敗。

玄関先が北向きなので、玄関の扉前が吹き溜まりになる。夜8時ころそれに気づいてあわててこまめに雪かきして閉じ込められないようにした。(正確にはかみさんがやった。ここのところは正確に書かないと後で嫌味を言われるので。)

そのさきにもうひとつ扉があるのを忘れていた。この扉は北へ向かって開く作りなので吹き溜まりになると開かない。⇒道路へ出られない。物差しで玄関先の積雪を計ったらおよそ30cmだから、この先の扉の吹き溜まりは4、50cmはかたい。お日様に少し溶かしてもらってから、なんて悠長なことを言っていると新聞屋も郵便屋もアプローチできないので、腹ごしらえしたら何とかしないといけない。まず、長靴がどこへ行ったか分からない・・・。

北側。これが外の雪にブロックされて開かない

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南側

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憲法

雪が降ってきたので、今日は柄にもなくなんちゃって憲法

かみさんが池上さんの本「超訳日本国憲法」を買ってきたので眺めてみた。お勉強になりました。今まで憲法などは神棚に奉っておくだけのお飾りと思っていたが、心を入れ替えた。

一番目を開かれたのは、我が国の憲法立憲主義に基づくということ。これでピンと来る人は凄い教養人!何のことかさっぱりわからなかったが、実はこのことが日本国憲法の最重要基盤であるとの理解に至った。立憲主義憲法とは、平たく言えば「権力を持たない国民が、権力者にこの憲法を守れ、と押し付ける憲法である。つまり言い換えれば、日本国憲法とは国家権力を制限規制するための役割の法である。同時に、国民の権利(基本的人権等)を保障するという大事な役割もある。この「権利の保障」がミソで、決して国民に果たすべき義務を規定しているのではないということ。憲法が述べている国民の義務はただ次の3点、教育、勤労、納税のみである。権利ばかり主張して義務の視点が不十分な憲法との批判がときにあるが、立憲主義の立場からは筋違いというものである。 

安倍総理はじめ自民党は現行憲法を改定したがっているとのことで、2012年にはその草案が公開されている。一般論としてであるが、権力側が改定を言い出すということは、憲法による権力者の縛りをゆるくして、さらには国民の権利を小さくしようとしているのではないかという疑いの目でとことん草案を調べる必要があるということである。

改定点はいくつかある。一番わかりやすいのは例の9条。国防軍の設置を盛り込みたがっているようである。すでに現行自衛隊国防軍もどきなので言わずもがなと思うがどうなんだろう。これを書くと外国で米軍との共同行動がおおぴらにできるようになるのか?専門家の議論をよく聞かないと素人には分からない。

じつは9条以外の部分、前文や国民権利等の部分の改定が格段に多数である。生活に直結する重要な部分にもかかわらず、改定の結果我々の権利がどうなるのか、縮小するのか、拡大(はあり得ないが)するのか、言い回しが難しくてさっぱり分からない。現行憲法で我々国民は何ら不便を感じていないのだから、改定した結果どうなるかよく分からないというリスクを犯す必要があるのか、この点の疑問にしっかり答えてくれないと、国民投票でNOというしかない。

この改定草案で、素人の私が見ても唐突だな~と思う条文がある。

第24条(家族、婚姻等に関する基本原則)
1 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。 

この条文は現行憲法にはない。何を意図しているのか。自然な憶測は、介護等を家族に押し付けて国家予算を減らそうというたくらみ?

しかし、この思想は近未来の家族構造予測に照らせば非常な無理があるだろう。なぜなら新聞記事によると、2035年には独身者(ひとりぐらし)が半数を超えるといわれているからである。

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第一同居または至近に居住する家族というものがいないのだから依存しようがない。

ともかくも、憲法改定の論議は素晴らしく知的なゲームであることが発見できた。池上さんの本に感謝したい。

うちの庭の古木の梅

f:id:recoca1940:20180122150933j:plainこの枝を土にさしておいたら花が咲いた。

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庭の夏みかん、2回収穫したがまだこれだけなっている

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おまけ。

絵手紙作品5

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今日の句

・手入れせぬ庭いつしかに蕗の薹

・読み切れぬ老ひの心や木瓜(ぼけ)の花

・老ひを生く喜びもあり水温む

 

 

きのうの続き

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富国強兵の道を進む日本は、日清、日露戦争へ突き進む。

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江戸から東京となってからわずかわずか55年、西欧に肩を並べる巨大都市となった。西洋文明の利器、文化の貪欲な導入。銀座通りには路面電車の列。

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日本橋魚河岸の近代的倉庫。

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木造の由緒ある日本橋ルネッサンス様式の近代的な橋に衣替え。

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庶民の街浅草の賑わい。カラー画像で見ると臨場感ひときわのものがある。

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世の中にはこんなものまで。

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なんと、新宿にゴルフ場!

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この頃撮られた東京最初の空撮画像には一段と興味津々。

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さて、営々と気付きあげられた巨大都市東京のすべては、わずか1分間の振動で瓦礫の山と化した。1923年9月1日11時59分マグニチュード7.9の関東大震災。死者10万5千人、その大半は火災の犠牲者だった。木造家屋123か所から火の手が上がり、つむじ風を引き起こして人の着物にまで着火するほどの勢いでまたたくまにもえひろがった。鎮火まで2日かかったという。その様子を当時動画に収めていた人がいるのですね。今回それをカラー化してみせてくれた。その迫力たるやすごいもの。もし、まだ見てない人はぜひ再放送をチェックされたし。

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一夜明ければ・・

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フランス人も無常の感覚に趣を覚えるのですね。

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さてこの未曽有の破壊は驚くことにわずか7年で復興した。

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これ以降の経過は写真、動画を含めて我々のよく承知するところなので割愛する。言うまでもなく終戦直前のB29爆撃機による東京無差別大空襲が第2の大破壊であったがこれもわずか10年足らずで、もはや戦後ではないのキャッチフレーズが流行するほどに復興した。

未来都市東京はいずこへ向かうのか。一つはっきりしているのは、破壊と復興を繰り返す未来は避けられないということだろう。

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古書店のワゴンに詩集日脚伸ぶ

 

 

 

NHKTV(1)

久しぶりに面白い番組を見た。NHK2CH(ETV)先週土曜」午後11時からの「よみがえるアーカイブスTOKYO」。くだらないバラエテイ番組をやめて、こういう類のを夜中でなくゴールデンアワーにやるようだったら視聴料を払ってもいいかなと思う。

この番組はフランスTV局制作のもので、かつてNHKが放映したNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」が下敷きになっている。この映像をフランスのTV局に提供し、彼らが独自の視点で制作した番組が今回ので、そのノーカット版である。アマチユア写真家や西洋人によって撮影された当時の映像を発掘して最新技術を駆使してカラー化したもの。とても興味をひかれた。とくに明治中期にとられた動画には目が釘付けになった。さらに目が釘付けになったのは、関東大震災の大火災のカラー動画である。つむじ風に乗って迫ってくる炎の恐怖の臨場感はすごかった。

このアーカイブスは3部建てである。1.江戸から東京へ(~1928年)2.1928~1945(終戦)3.1945~現代

この間、東京は2度の大災害で徹底的に破壊しつくされた。にもかかわらず10年に満たない短期で蘇った。(関東大震災と大空襲)今後も平和だったとしてもいずれ巨大地震に見舞われ未曽有の破壊を経験するだろう。しかし、経験則によれば必ず短期で復興する。経験則がないのが原発事故である。チェルノブイリも福島もその途上である。しかも復興が完了するのかどうかは今だに心もとない。私はこの番組を見てそのことを考えないわけにはいかなかった。

以下にTVの画像36枚を2回に分けて投稿する。今日は第一回。

フランスでの公開に際してのインタビュー

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ナレーションより

「東京は60年以上にわたり世界で最大の都市である。人口3600万人の大都市圏の中心地は度重なる試練を乗り越えて今日に至っている。テクノロジーに囲まれた都市社会の未来の姿がここにある。しかし、150年前までは江戸と呼ばれる木造家屋の立ち並ぶ人口100万の街だった。近代日本の躍進と共に拡大した東京は過去の記憶を捨て去ったようだ。それらは、アマチュア写真家などの映像にしか残っていない。今回はそれを構成カラー化した。

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日本橋築地魚河岸

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