炭酸水。
このなんに変哲もない泡の出る液体が健胃に効能があるらしいことを知ったのは去年の夏、NHKのTV番組(ためしてガッテン)を見たときだった。それまでは泡の出る入浴剤が美容にいいらしい程度の知識しかなかったが。
私はこの10年来時折感じる胃痛や胃もたれ感に悩まされていたので半信半疑だったが試してみた。効果は抜群。効いている事はペットボトル一本飲んだだけで分かった。それ以来今日まで飲み続けている。
リコーダーの先生の話によると、炭酸水効果はフランスでは昔から常識で、レストランで、水といって注文すると炭酸水が出てくるほどらしい。
医者のところへ行って胃カメラ検査をしてもなんの異変もないのに不快な症状だけがある、ということで胃酸抑制薬と漢方薬を処方されていた。不調のときは確かに効果がある処方だが、炭酸水以来薬の消費頻度が大幅に減った。
このような胃の状態を従来は慢性胃炎とひとくくりにされていたが、炎症があるわけではないということでそれとは別に数年前から新しい病名が付くようになった。→「機能性ディスペプシア」。たいそうな名前だが、要するに病変のない胃と十二指腸の機能障害をさす病名である。
慢性胃炎といわれてもなんとなく釈然としなかったが、こういう立派な病名らしいと分かって晴れやかな気分になった。
なお腸の機能性障害の代表例は過敏性腸症候群。