久しぶりに上野の森に行ってきた。平日なのに、公園口を出たら、行楽地はここしかないのかと思うくらいの人、人、々でびっくり。外国人観光客も結構居たが、こんなところで何しているのだろう。
実は上野の森の名物は西郷さんや桜だけではない。広大な広場を取り囲む美術館や博物館、音楽堂目白押しの芸術の森でもあります。
まず、線路脇には国立西洋美術館。現在の呼び物は「カラバッジョ特別展」。この人の名は知らなかったが、400年前イタリアルネッサンス美術様式の創始者で、人物描写が写生的、光の明暗がクリアで日本人にも好まれるタイプの画風です。
http://matome.naver.jp/odai/2134894430053076201
しかし、私の今日の目的はこれではない。公園口反対側にある都美術館。ここで、江戸絵画の天才鬼才、伊藤若冲生誕3百年記念特別展が開催されている。
日本画の幽玄な雰囲気とおよそ対極の極彩色、精密描写の極地の作品が最近急速に評価され出して、NHKで何度も紹介された結果、私を含めて日本中若冲人気で浮かれた感じになってきた。
そこでどうなっているかというと、こちら。
なんと平日にもかかわらず入館待ち行列400m、待ち時間3時間!!。洋の東西の天才が人寄せパンダの行列を張り合っているみたいで面白かった。
しかし、入場にありつくには大変なので早々にあきらめ、近くの国立科学博物館で開催中の特別展恐竜博2016に鞍替え。
こちらも映画ジュラシックパーク効果で連休中は大混雑だったらしいが、今はかなり落ち着いていた。
この特別展は入場料1600円だが、じつは併設の常設展のほうは60歳以上無料。展示内容もきわめて充実しており、恐竜も鎮座しているので、大枚払わなくてもこちらで十分と感じた。
・芸術は人の長さと視聴率
・天才が行列競う上野山
・エサいらぬ人寄せパンダの一人勝ち
・恐竜も人寄せパンダの弟子になり