間もなく平成が終わる。次の世代になると昭和はどのようにイメージされるのだろうか。われわれ昭和世代が明治は遠くなりにけりと思うのと同じようにノスタルジーの対象にすぎなくなるのかもしれない。明治、大正、昭和、平成と並べてみると、戦争と平和の交互の世代だったといえる。平成の次の世代にこの法則が当てはまらないようにしたいものである。
さて、これを見れば一気にレトロな昭和ノスタルジーモードに浸れるもの、読者の皆様はそれぞれにお持ちと思うが、私はこれである。ほうろう(琺瑯)看板。明治後期に導入され、昭和中期に徐々に姿を消した広告看板である。田舎や過疎の町のレトロ感が一気に増幅される。現在はその希少価値ゆえにお宝取引の対象にもなっている。収集家も結構な数おられることだろう。昨日、それを纏めて出版された本を見つけた。2000点以上の収集看板を食品、日用品などの種類別に分類してある。その一部を紹介します。「日本ほーろー看板大図鑑」
ネットにも無数のコレクションが画像として提供されている。
あの頃あんな名のものが世に出回っていたな、と懐かしい気分が湧いてこないでしょうか。これらを見て思ったのですが、やっぱり看板だけよりも、それが掲げられている町とのセットで見たほうが懐かしさの感慨は数段上だと思いました。