インドネシアで火山活動が活発化している。インドネシアのルアング火山。今朝も大規模噴火があり、日本への津波の影響あるかもという注意報が流れていた。この火山は4月16日以降3回の大規模噴火を起こしている。この火山の近傍には居住区域があり1000人近くが避難を余儀なくされている。
火山噴火の影響は火山近傍のみならず遠方にも及ぶ。その一つが津波。日本とは何千キロも離れているが、海洋を挟んで接しているため津波の影響はもろに受ける。
それだけでなく、噴火が大規模だとその多量の噴煙が高空に達し空を覆うことによって地球的な気候変動を起こすことがある。その多くの例は太陽の熱を遮ることによっておこる地球の冷却である。これがどれだけすごいことかは、過去に起こった地上生物の大量絶滅の原因が火山噴火による地球の冷却であったことを思い起こせば十分であろう。生物の大量絶滅の起こった時期は以下のように5回あるといわれているが、そのうち4回が火山噴火による地球冷却である。
地球冷却によって食物が無くなり生物生存できなくなるのである。ここで注意したいのは地球温暖化で生物の大量絶滅が起こったことはないということである。つまり怖いのは地球寒冷化の気候変動である。ここに示されてるような1,2億年ごとの超大噴火でなくても、そこそこの大噴火であれば、現在進行中の温暖化の傾向をしばらくの期間(多分10年以上?)逆転できるはずである。実は、インドネシアの大噴火の記事を見てそんな希望が沸いた。もっとどんどん世界中の火山が噴火して噴煙で空を覆ってくれれば、日本の夏も以前のように快適になるはずである。というのがRECOCAのゴールデンウィークの妄想である。
話は飛ぶが、「核の冬」と呼ばれている核戦争直後の寒冷化も原理は全く同じである。例えば地球的全面核戦争になれば、米国の夏の気温が零下10度になるというシミュレーションがその昔米ソ時代に公表されて、軍拡競争のいくらかの歯止めに役立ったらしい。