噴火すると超やばい日米の火山

日本で噴火するとやばい火山というと、人口多数地を襲う富士山ですが、実は米国にはもっと規模のでかい超やばい火山があります。その噴火したときの規模を知って驚愕しました。場所はイエローストーン国立公園です。その地下は世界最大の火山マグマ溜りなのです。210万年前から何度も噴火してきました。今度これが噴火すると恐ろしいことになるそうです。まず一瞬にして死者9万人。そして米国中が「核の冬」状態になるそうです。1500kmの遠隔地でも火山灰の積もる厚さはなんと3m。1500mの誤植ではないかと思いました。

富士山の場合の都心での降灰は3mmくらいと言われています。それでも発電所とか電車、水道等が壊滅的被害を受け、1か月以上復旧できないみたいです。それに健康被害も甚大。ぜんそくの悪化はもとよりコンタクトレンズを装着しておれなくなる。この状態で何人が生き残れるか。日本では核シェルターなんかより火山灰シェルターを各自治体ベースで備えてほしいと真剣に思いました。富士山の場合噴火の予兆は数日ベースでありますから逃げ込む余裕はあります。シェルターには1か月の水と食料を常時備蓄しておくのです。

さて、イエローストーン火山の噴火に戻りますが、詳細は省略しますが、結論だけ言いますと近い将来噴火の可能性は低い、だそうです。よかったですね。米国は当分存続できます。ただしそれは物理的にであって、今の状態では国が滅んでしまうことを別途憂慮の必要があります。

一方、我々の問題は富士山ですが、こちらは残念ながら、「噴火スタンバイ状態」だそうです。理由は江戸の宝永噴火以来315年間の長きにわたって静穏なこと。古文書で確認できる噴火は781年からですが、現在まで10回噴火しており、間隔の長いのは、196,352,315年の3回だけ、あとは平均50年くらいなのです。

実はごく最近火山学者が富士山噴火を覚悟したイベントが2回あったそうです。①2000年の有珠山と三宅島噴火。この時富士山直下で半年ほど火山性地震、②2011年東日本大地震4日後に富士宮市で震度6地震。これは富士山直下が震源で、この時マグマだまりの天井が割れたと考えられます。ですから次に南海トラフなどの巨大地震でゆすられると噴火する公算極めて大です。実際、古文書の記載では先の10回の噴火のうち実に7回巨大地震と連動して噴火しているのです。

日本で起こる次の巨大地震南海トラフ地震と言われています。起こる時期は2030年以内に70~80%の確率、遅くとも2040年までには確実とみる専門家が居ます。

巨大地震プラス富士噴火に日本はどうやって生き残るのでしょうか。岸田政権はなにか考えていてくれているのでしょうか。専門家丸投げで、自身はいつものようにケセラセラ状態では困るのですがね。特に原発は本当に無傷でいられるのでしょうか。