今夜は十五夜お月さん

今夜は十五夜お月さんです。

ところで中秋の名月、つまり十五夜のお月さんは必ずしも満月とは限らないのだそうですね。知りませんでした。今年は目出度く満月です。これを逃すと当分出くわすことはなさそうです。次の表は中秋の日と満月のずれを示しています。次に一致するのは2030年です。

 

今日は全国的にお月さんが見れそうですよ。

・戦場の丘に良夜の薄明かり RECOCA

・ふと見上げ和む兵士に望の月(望の月=満月のこと)

さて、お月さんの話をしたので、更に遠大な話題を提供します。

2.5億年後の話です。地球上の大陸はじっとしているのではなく離合集散を繰り返していることはもうご存知ですね。この学説はプレートテクトニックスと言います。まだ私が学生の時には確立されていなかったので大学ではその奔りだけ勉強しました。当時は反対する学者も結構いましたが、その後学説として定着しました。そして現在の大陸の動きなどの動きのシミュレーションからわかったのですが、2.5億年後にはまた一つの大陸に合体するそうです。これを超大陸と言いますが、問題は超大陸が形成された時の気候です。一言で言えば気候がますます哺乳類に厳しくなりすぎて人類を始め哺乳動物の8割がたは棲めない、つまり絶滅せざるを得ない世界になっているという、なんとも暗い予測が出ました。スーパーコンピューターによるシミュレーションの結果です。英国のプリストル大学の研究結果です。新しい超大陸では極めて高温と乾燥の激しい環境になります。理由は超大陸の集合で火山の噴火が常態化することにより、その時地中から噴出する大量の二酸化炭素が空中で暖気の蓋をするためです。気温は40~50℃が常態化します。そのため動物の餌や飲み水がなくなり生存不能になる。これを聞いて現代の人間がどうあがいても早晩こうなるのだから、いまさら気候変動だ何だと神経質に騒いでもどうなるものでもない、とRECOCAはむしろすっきりした気分になりました。1億年先のことより明日のご飯を何とかしてくれ。はい、ごもっともです。

蛇足

2.5億年後に哺乳類の大部分が絶滅するとして、救いは100%絶滅するわけではないことです。ネズミとか何とかの小動物からまたやり直す時間は残っていると思います。一旦できた未来の超大陸はその後何億年かかけて分裂していきます。すると哺乳類が生存できる環境に戻ると思います。生命の大進化は5億年前、哺乳類の出現は2.3億年前、それを土台とした人類の出現は20万年前です。過去5~8億年ごとに大陸は離合集散を繰り返しているわけですから、下等な哺乳類から人類迄の進化を再度やり直す時間はあると思います。ただいつもいつも人類までの進化が起こるとは限らないので、いったん絶滅すると再度顔を出すのは難しいかもね。