四国電量の伊方原原発。大丈夫か?

住民の稼働差し止め請求に対して大分地裁は却下の判決を下した。しかし、近いうちに襲来するといわれる南海大地震などに遭遇リスクを考えると、私は極め付きの愚かな判断だと思う。まずこの原発のロケーション。

四国の西端、南海地震震源域に至近距離である。間違いなく震度7、10~20mの津波に襲われるであろう。そんな状況下でどんなトラブルが起こるか知れたものではない。第2の福島にならないなんてまともな人なら怖くて言えたものではないはずだ。

今回の判決で原発稼働OKを下した理由は、①原発周辺に活断層はない②阿蘇山の噴火対応は十分である、である。まず①について。いくら調査しても見落としは必ずある。かつて私が現役の頃似たようなことをやっていた。その私が言うのだから間違いない。②についてはもっと怪しい。噴火の規模の予測の当たりはずれなど昔の天気予報レベルだ。おまけにこの裁判では今後30年間に何十%の確率で生起するとされる南海地震リスクが除外されている。

同じ科学的予測といっても、一般物理と地震を含む地球科学における予測では全然精度が異なることに留意する必要がある。一言で言えば予測の幅に雲泥・天地の差があるのである。気象の予測は最近急速に高精度のなった。対して地球本体つまり個体部分の予測については今だザルも同然なのである。そんなことに留意したら、地球上に原発など怖くて置けないはずだ。

朝日川柳3月9日

・裁判長「却下」とナマズに祈りつつ 岩井廣安

地震科学の現状の本質を鋭く突いた句。

朝日新聞同日「かたえくぼ欄」

「もしトラ」

お兄ちゃんならいいけどね

     -さくら

   作者 いずいふんどし