また桜が咲く

・桜を見るとまた一つ年取ったな~と思う。

昨年の3月23日にアップした「桜変奏曲」です。

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・依頼原稿要旨

ある施設の機関紙に依頼された原稿要旨です。

「寄り添う人」

あるミーティングで、私たちボランティアは、家族でも介護職員でもない「寄り添う人」としてかかわりましょうという話を聞いた。実はこのメッセージは私のオカリナボランティアの姿勢を決定づけるものとして心に響いた。自分がこれを始めたころを振り返ってみると、とにかく自分の演奏を聴いてもらうことしか頭になかったように思う。しかし、数年がたったころ、これはなんか違うんではないかと思い始めた。利用者の様子を注意深く窺っていると、自ら歌っているときにとても深い感情に浸っている様子が見て取れた。これは他の訪問先でも同じだった。このことが分かってから試行錯誤的に歌の伴奏主体の時間を多くとるようにしてみた。しかしそれでもまだ何かもやもやした感じが吹っ切れなかった。そんな時、「寄り添う人になりましょう」の啓示を得て、初めて自分の方針に自信が芽生えた感じがした。つまり「私の寄り添うこと」とは、利用者の皆さんの歌に寄り添うことであるということ。言い換えれば、歌ファーストであり、オカリナは黒子である。分かってしまえば簡単なことで、ピアノのボランティアさんのしていることをオカリナでやればいいんだということである。これでようやく自分も「寄り添う人」の仲間入りができそうである。

・オカリナや心しみじみ春の歌

・ゆるゆると老ゆるも宜し春の宵

           recoca

通夜

近所の辛夷。数日で5分咲きになった。

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さて昨夜、知多半島の田舎で幼少から大学まで同期だった友人のお通夜に行ってきた。目黒の都内有数の斎場のことだけあって、6家の通夜が同時進行していたので、そそっかしい人は間違って参列するかもしれない。以前だと、個人の経歴などその場で語られないから、焼香終わって引き上げるまで間違ったことに気づかないなんて漫画みたいなことが起こるかも知れないが、最近はそんなことはなさそうである。今回も、導師到着前の時間に会場アナウンスで個人の略歴が語られる演出がなされていた。この方式が広まってきたようで、結構なことだと思う。

 次に感銘を受けたのは遺影。横顔の遺影というのを初めて拝見した。しかも明るいグリーンの若葉を背景に撮影したような演出で、おそらくモンタージュだと思うが、大手の斎場だとこういう細かいサービスも提供してくれるのかもしれない。横向きの遺影、いいですよ。普段からそれぞれ自分の顔の向きについて、どの角度が好ましいか研究して、これぞというの保管しておくのもいいかもしれない。若い人だって、今夜眠って明朝確実に目覚めている保証なんてどこにもないから。

次に感銘を受けたのは、二人の導師の読経。テノールバリトンの声明である。しかも焼香のBGMとして全然うるさくない自然な音楽的発声である。テノールが切れ目なく継続して、その間にバリトンが合の手を入れる。参列者が異常に多いからたっぷり40分ちかくかかったと思うが声とか体力の消耗、大丈夫かと気になったほどだ。日頃から訓練を積んでいるのだろうなと思った。

これを見ていてひらめいたのだが、高性能のスピーカーであれば読経などライブでなくてもいいんではないかと感じた。どうせお経の中身など故人を含め誰もわからないのだから。名曲喫茶にあるスピーカーを使えばすごい臨場感のあるお経が聞けると思う。

最後に故人の残した業績について。

多分、日本全国津々浦浦の皆さんは全員彼の恩恵を受けていると思いますよ。日本で初めて携帯電話のプロトタイプを開発したエンジニアです。

30年位前、知多の田舎で同期会をすると、そのころはまだショルダーバックくらいの大きさだった移動電話を自慢そうに持ち歩いて、我々の目の前で出席していない同級生に次々電話して悦に入っていた姿が目に浮かびます。どこまで小型化できるかが勝負と言っていた。後日手のひらサイズにしろという至上命令を受けて四苦八苦しているという噂をきいていたが、ここまで進化するとは。燃焼しつくした今生であったと思う。

関東一の'ゆ'の開店 in 東久留米

うわさの超スーパー銭湯が東久留米にやって来ました。(3月5日)何が関東一かというと、スペースですね。まず外観をご覧ください。

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パッと見たところ銭湯とはとても思えないモダンな建物。見た目3階建てのようですがフロアは駐車場含め5階です。その名も「スパジャポ」。平成の名水百選の東久留米湧水と同じ水源なのがセールスポイント。源泉温度37.8度のナトリューム、炭酸水素塩温泉です。この辺りは掘れば出湯するみたいで、1km先にも古いスーパー銭湯の草分けがあります。

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1km先の古い銭湯はこんな感じですが、経営の存続は大丈夫でしょうか。

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それではスパジャポの内部を。これまたアッと驚くなんとかで、これでもかというくらいゴージャスなしつらえになっています。

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風呂だけではなく、癒しの空間、高級ホテル並みのレストラン、フードコート、アニメ3万冊読み放題のコジャレタカフェ等々。

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レストランはこんな感じ。

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入浴料 平日750円、休日850円、岩盤浴は+650円、レンタルタオルセット+300円。

1000円で終日リラックスできるのだからすごいと思いませんか。外からカフェをのぞいたらパソコンを持ち込んで一心になんか書いている人が結構いました。一日ここで粘るんだろうな。疲れたら風呂に入って・・。

所でこの場所は、東久留米駅からバスで7分、東久留米団地というところです。昭和40年ころ日本に団地というものができたころの草分け的建物ですから老朽化が激しく、全棟立て替えられました。それが5,6前に完成。それを期して一帯が思い切った再開発地域となり、メインストリートを挟んで一方は従来通りの居住空間ですが、反対側は広大な商業区域に変貌してしまいました。その中に鎮座する施設の一つがスパジャポ(スパジアムジャポン)なのです。ほかにも超大型のホームセンターとかショッピングモールとかがあり、郵便局、医院、薬局、レストランもそろっているので、この団地の住人はよそへ買い出しに行く必要は全くないでしょう。

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というわけで、貴重な「東京の片田舎」を売りにのんびりムードに浸っていたら、だんだんそうもいっておられなくなってきました。しかしまだまだ田舎の風景は健在です。この再開発地から数kmのところにはこんな感じのところがあります。

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この畑の先にあるのは、畑の所有者の農家です。ほんとうは茅葺のひなびた農家だと風情が出るのですが、都会の近郊農家ではそうもいきませんね。東久留米は都会化の波によく耐えているほうだと思います。さていつまで続けられるか・・。

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♬また君に恋してる

●こぶしが咲き始めた。

やがて訪れる桜を迎え散るのを見送って自身の満開を迎える。

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・目覚めきて主役の花を待つ辛夷 RECOCA

●♬また君に恋してる

不思議な題名の歌。初めて題名を見たとき、「まだ君に恋してる」という未練がましい心情の歌かと思った。2007年ビリーバンバン、2009年なんと演歌の坂本冬美がカバーしている。ウイスキーのCMソングにもなっていたらしい。

①RECOCAのオカリナで

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ビリーバンバン

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坂本冬美

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日航機墜落につての本

カメキチさんにご紹介いただいた本「日航123便墜落の新事実」河出書房新社、興味深く読了しました。カメキチさんありがとうございました。

著者は、事故原因の公式発表に疑問を持った元日航客室乗務員(スチュワーデス)。実に丹念に目撃証言をたどって真実に迫る粘り強い姿勢に感動いたしました。

ご承知のように公式の事故原因はボーイング社による後部翼の圧力隔壁修理ミスで、ほとんどの人はそれを信じて疑わないのではないでしょうか。ところが著者によると、この結論ではあまりにも腑に落ちない状況証拠があって、実は墜落原因は別にあるのではないかという強い疑念を持っておられる。日米の合同事故調査委員会の調査が行われているのですが、どうもその調査が入る直前に機体等現物証拠物件が故意の燃焼、破壊工作を受けたのではないかという疑いを指摘されています。その根拠の一つは、現場に残る機体燃料よりもっと強力な燃料の強い匂いと遺体の異常な損焼状態、それに唯一の現物証拠の圧力隔壁が調査委員の到着前に自衛隊によって細かく切り刻まれていたことです。これでは隔壁の詳しい調査など不可能では?どうやって調べたんだろうという当然の疑問が生じます。それからさらにおかしいのは墜落地点の特定が翌日に延ばされたこと。じつは墜落直後に現場の上野村から、政府関係者やTV局に墜落地点の通知をいち早く伝えたのに、故意に一晩中場所不明とされたのではないかということ。あたかも現場工作のための時間稼ぎであったかのようにです。重要なのは、当時の調査委員のなかにも再調査すべきとの見解を持っておられる委員がおられるということだと思います。しかし、現在の委員会は、終わったこととして取り上げる気はないようです。それでは、ボーイング社が修理ミスを認めているのだから、裁判で真相解明できるのではと思いますが、ボーイングを訴えてもなぜか米国が訴訟却下で先に進まないとのことです。私がこの本を読んで最初に違和感を感じたのは、米国の出足がえらく速いことと、ボーイングはえらくあっさり自分のミスを認めたな~ということです。 ミスがあってもないと最後まで頑張るのが欧米式ではなかったかな~と思いました。

実際は何があったのでしょうか。単なる不幸な事故ではなく事件だったのではないか、という疑念がちらつきます。この本では非常に慎重に言葉を選んでいますが、日米軍事演習によるミサイル誤射もその選択肢に入れておられる。仮にこれを真相と仮定するとすべての疑問が氷解するのもまた事実です。もしそうだとしたら、米軍の治外法権下にある現状では真相解明は難しいでしょう。百年後くらい先の米国の公文書公開を待たないとね。日本では文書はすぐに廃棄してしまうから待っていても駄目です。
人の噂の口に戸は立てられませんから、なるべく多くの人がこういう視点があるよということを知って、しかるべき人なり機関を動かすようなことになれば進展するかもしれません。なのでぜひこの本を読んでみてください。東久留米の図書館にはすでに3冊ありました。すでに知る人ぞ知る本になっているようです。

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訃報受領

●田舎の小~高、おまけに大まで同級の友人の訃報メール。これにヒントを得て俳句。ただし、「訃報メール」以外はすべて虚構フィクションです。こういうところが俳句の面白いところだと思っています

・雪の夜の訃報のメール音静か

・春待たず白寿の友の訃報かな

・白梅のごとくに生きて旅立ちぬ

・安らげる昭和の家や冬ごもり

●詐欺へのお誘いはがき

締め切りが2月末日と書いてあったひと月前のはがきを無視したら、ご丁寧におまけのはがきが来ました。今度の締め切りは3月14日。文面は以下の通りです。

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念のため文面を解析すると以下の如くなる。

①文面から、当方が訴訟の被告になっているとのことだが、もし本当なら、こんなちんけなはがきでなく裁判所から内容証明付きのいかめしい文書が郵送される。

②原告はちょっと言われたくらいでそんなに簡単に訴訟を取り下げたりしない。

③「総合消費料金」?こんな料金は存在しない。もう少し頭を使え。

④最終期日なるもの迄5日しかない。こんな重大な問題に最初からいきなり期限を切るわけがない。

⑤原告の名が具体的に明示されていない。「契約会社」、「運営会社」ではだれから訴えられているのかさっぱりわからない。

⑥出状者名が民事訴訟管理センターとなっているが、これは存在しないはず。もし実在の名称だったら、名前を騙ったかどで逆に訴訟対象になる。

⑦~裁判に欠席すると相手の言い分通り~、これは本当です。

⑧こういう料金未納問題の場合、クレジットにしろビデオ視聴料金にしろ交通事故賠償金にしろ、養育費未納等々いろいろあるが、まず裁判になるのは当事者間の話し合い交渉がよほどこじれた場合で、裁判に持ち込むこと自体が労多くして益が少ないから、お小遣い程度の金額でいきなり裁判に行くわけがない。

⑨執行官立ち合いで財産差し押さえ、とあるが、TVの時代劇の見過ぎではないか。こうやってとってくれたらどんなにありがたいことかと、逆に泣き寝入りしている人いっぱいいると思うよ。仮に裁判で勝訴してもお金を払わせるのは大変らしい。布団をはぎ取って持っていく執行官など時代錯誤もいいところ。

結論として、はがきの出状者への最も丁寧な受け答えは、何を言われても、「訴状を見ていないのでコメントは差し控えさせていただきます。」ほら、TVでよく出てくるでしょ、あれです。使わせてもらいましょう。

♬旅人よ

加山雄三の歌う旅人よをリコーダーで演奏しました。オカリナでもよかったのですが音域の関係でリコーダーで。岩谷時子作詞、弾厚作作曲。岩谷時子の詩はどれもいいです。それから作曲者の弾厚作とは加山雄三ペンネームです。君といつまでもとか夜空の星なども自身で作曲しています。なかなか才能豊かですね。なかでもこの歌、旅人よはぴか一のメロディではないでしょうか。この長い詩をとてもうまく一曲に仕上げてあります。感心しました。

セリフ付きです。

「この世に生きているものはみんな旅人だと思う。一人で生まれてきて、やがてまた一人で遠いところへ帰っていく。誰でも平等にたった一度だけ与えられるのがその人の一生なんだ。そう思えばもったいなくて粗末になんかできやしない。自分に授けられた力の中で精一杯生きて、生まれてきてよかったと人にも自分にも思われる人間でありたいと僕はいつも思っているんだが。」

作詞:岩谷時子、作曲:弾 厚作、唄:加山雄三
1 風にふるえる 緑の草原
  たどる瞳かがやく 若き旅人よ
  お聞きはるかな 空に鐘が鳴る
  遠いふるさとにいる 母の歌に似て
  やがて冬が冷たい 雪を運ぶだろう
  君の若い足あと
  胸に燃える 恋もうずめて
  草は枯れても いのち果てるまで
  君よ夢を心に 若き旅人よ
2 赤い雲行く 夕陽の草原
  たどる心やさしい 若き旅人よ
  ごらんはるかな 空を鳥がゆく
  遠いふるさとに聞く 雲の歌に似て
  やがて深いしじまが 星を飾るだろう
  君の熱い想い出
  胸にうるむ 夢をうずめて
  時は行くとも いのち果てるまで
  君よ夢を心に 若き旅人よ

旅人の句を作ってみました。

・囀り(さえずり)の野のパノラマや旅ひとり

囀り=小鳥の連続した鳴き声。春の季語。

パノラマ=大きな景色

真ん中で「の」音が3連続するのがどうかと思いますが、改訂作を思いつかないのでとりあえずこれで。

それと、今日は震災忌の日です。小鳥のさえずりはもうとっくに蘇っているでしょうけれど、人の暮らしはいったいどうなのでしょうか。下記の句はそんな内容のつもりです。震災忌というよりも、原発災害の人災忌とでもいうべきでしょうね。

・よみがえる囀り虚ろ震災忌

それではリコーダーで、旅人よ。

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花のメルヘン

●昨夜のNHKTV

あるがん患者の発病から死にいたる450日の密着取材が放映されていた。さらには同日の「在宅死」の再放映。NHKはどういうメッセージのつもりで放映しているのかを忖度するつもりはないが、とりあえずは好ましい傾向である。こういう番組はとくに若年層(10~30歳)に見て、人生を考えてほしいと思った。というのは核家族になって、祖父祖母との同居が稀になった結果、人の死を身近に体験することがなくなったからである。その結果人生とは何ぞやという真剣な思考をめぐらす機会がなくなった。これは死生観に関係する大事な問題である。そしてこれは親が亡くなる時にはしっかりと確立されているべきである。遅くとも自らの死の前迄には絶対に!

これが欠けてると、人生を茶化してふらふら生きる情けない人間のまま年寄りになってしまう。これは浮浪者よりみっともない。若者はお茶らけた成人式的雰囲気からなるたけ早く脱出すべきだ。

●今朝の歌⇒花のメルヘン

ダークダックスの愛らしい雰囲気満載の歌であるが、歌詞はそれなりのしっかりしたメッセージ性を含んでいる。

「花のメルヘン」

敏トシ作詞・作曲/昭和45年

「これはね、ママにきいたおはなしなの。
大きいお花と、小ちゃいお花がありました」 

むかしむかしその昔 小さな川のほとりに
大きな花と小さな花が 並んで咲いていた
大きな花は美しい いつも楽しく唄う花
けれども小さな花は たった一人ぼっち
恋の陽(ひ)ざし浴びて 二つの花は
春の想いに 胸をふくらませる
むかしむかしその昔 小さな川のほとりに
大きな花と小さな花が 並んで咲いていた

あの娘(こ)もこの娘もこの俺(おれ)を ひとめ見ようとここに来る
生きてることの楽しさは おまえにゃわかるまい
大きな花さん聞いとくれ たとえ一人ぼっちでも
僕には心の太陽が いつもかがやいてる
愛の息吹(いぶき)浴びて ふたつの花は
春の想いに 胸をふくらませる
むかしむかしその昔 小さな川のほとりに
大きな花と小さな花が 並んで咲いていた
並んで咲いていた 並んで咲いていた

まず、RECOCAのオカリナで。

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ダークダックスの歌

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