朝日新聞のBe欄に、娘さんを突然なくされた母親からの相談がのったことがあった。「この世の理不尽さに自殺を考えたが思いとどもった。何がいけなかったのか、何かにとり付かれたのか、先祖のせいか、それとも全く意味はないのか、いくら考えても分からない、この先どう生きていけばいいのか。」という深刻な内容だった。
これにたいする回答は、スピリチュアルの思想をベースにしたものだったので、これをみて、その考え方を理解することができる。
回答
・一番の助けになるものは、哲学であったりお経であったり、とにかく本を読むこと。
・気をつけなくてはいけないのは、占いや新興宗教、霊能者などという人たち。怪しいのがほとんどだから引っかからないこと。
・自殺を思いとどまったのは非常によかった。
・自身や故人の行いに非があったから、というのは間違い。
・こちらの世界では故人の死は悲劇ですが、あちらの世界では、「お帰りなさい」という喜びなのです。
向こうでたくさんの善霊に迎えられ大歓迎されているでしょう。
・「この世は苦である。」という釈迦の言葉があるが、この世は修行をする場なのです。
・まだ修行が足りないという人は長生きさせられます。落第生で、ずっと修行。
・けれど、素直で心が美しく優しい人は、飛び級で選ばれることがある。「召される」という言葉通り、もといた場所へ帰っていくのです。
・とくに若くして逝った方は汚れが少ないから、とっても「いいところ」へいけることが多い。
・こちらの世界で泣いたりわめいたりしてマイナスの気を送り、故人に心配をかけてはいけません。
・残された人が精神的、肉体的のも健康で暮らしている姿を故人に見せるのが、相談者の今後の仕事。
非常に噛み砕いた表現であるが、大事なエッセンスが網羅されている。前回のブログで述べたように、これはすでに物証をともなった「知識」にもとづいた回答です。ましてやいい加減な「気休め」などではありません。
ちなみにこの回答者は、三輪明宏さん。スピリチュアリズムに造詣が深く、自身優秀な霊能者といわれている。
・主なき安楽椅子や秋の風
・鶏頭の紅鮮やかに若冲忌
・真闇より光糸引く蛍狩り
・残業の一息入れて冬銀河
・田舎より届く小包親の愛
・お返しはスマホで送る子の笑顔