♬神田川

神田川、1973年(昭48年)の曲です。

まず歌詞がなかなかユニークです。

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3畳一間の小さな下宿屋に彼氏と同棲していた若いころの思い出を口ずさむ内容となっています。この頃から男女の繋がりは結婚生活以外にないという従来の慣習に囚われないという生き方が広まりつつあったということでしょうか。そして、同棲生活が解消されることが女性にとって被害意識につながらないという雰囲気がこの歌詞から伺えます。これが新しい時代の幕開けとして世の中に受け入れられ、ヒット曲につながったのではないでしょうか。

この曲は音楽的にも非常にユニークな作りになっています。ワンコーラスの中の4つのフレーズが同じメロディになっており、したがって何と2コーラス計8回繰り返し同じメロディを聞くことになります。これは歌詞のないオカリナにとっては著しく不利なハンディです。加えてオカリナ特有の困難もあります。それは低音の「ミ」からオクターブ上の「ミ」への跳躍が3分間で計10回も出てくるという信じられない音型。それゆえに気になる曲にも拘らずこれまで敬して遠ざけてきました。しかしだんだん曲の選択肢が狭まってきたのでこの辺で取り上げることにした次第です。

それでは、RECOCAのオカリナで神田川です。

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