雑感

●日本ではPCR検査数を絞っている。そのため表に出ない隠れコロナ者は少なからず存在する。検査で明らかになった実感染者数約1万人の10倍はいるという人もいる。ほんとにそんなにいるのだろうか。ほんとの数はさっぱり分からないが、ごく大雑把なオーダーは致死率から逆算出来る。

昨日までのコロナによるとはっきりわかっている死者数は約150人。コロナの死者はこれ以外はいないと仮定する。日本では原因不明の肺炎による死者はほとんどいないというコメントをTVの専門家から聞いたことがあるので、この仮定はおおむね正しいだろう。そうするとPCR検査結果で分かった感染者約1万人の1.5%になる。これが日本におけるコロナの致死率である。この致死率の数字をどんどん下げていけばそれに比例して感染者数が増える。そこで、致死率をどこまで下げるのが妥当かという問題になる。コロナはインフルの致死率より高いのは明らかだから、ミニマムの致死率はインフルの致死率0.1%と考えてよい。この時のコロナ感染者数は約15万人。これが最大値。正しいコロナの致死率は0.1より高く1.5%より小さい範囲にあるであろう。そこで仮にその中央値0.7%を採用すると、感染者数は約2万人のオーダーになる。以上の妄想から言える隠れコロナを含む実数は数万人(5万以下)で、10倍の10万人というのは明らかに見積もり過多と言える。

●国の補償は一人頭10万円に決まった。

コロナ原因の減収にみあう30万円支給の原案からの急転直下だったが、このほうがずっと良い。額的にはもうちょっと気張ってもらいたかったが、反対する財務省をねじ伏せるのが安倍さん一人だったようだから仕方ないか。それにしても。30万方式に固執する政界、官界のお歴々、支給担当の現場事務の大混乱と不公平感が想像できなかったのだろうか。まるで下々のことがまるで分らない江戸の殿様みたいだ。

受給希望者一人ひとり申告制になるようだが、減収になってないから自分は不要と思う人も、まずは受け取ってどこかしかるべきところに寄付して有効活用してもらいたい。