魂の成長

心霊主義スピリチュアリズム)の思想では、地上に生起する事柄は偶然ではなく、全て霊的な意味、言い換えれば霊的な因果関係の元に起こるとする。つまり、大なり小なり人間がまいた種が原因であるから、刈り取るのは人間の役目、というか責任ということになる。刈り取る過程で魂に鍛えが入る。例えば「病」。先に紹介した本「もう一度会えたら」では、「病が魂を成長させる」の章がある。エイズで亡くなった人とのコンタクトによって、病のおかげで人は寛容と理解と是認を学ばされているのだということが分かったと著者は述べている。この本が出版されたころの重大な疫病はエイズだったので、エイズを念頭に書かれているが、これは現在の新型コロナにも当てはまるであろう。新型コロナの蔓延がどのように人の魂を成長させるか。これには人数分だけの答えがあるであろう。慢心や差別を戒めるためかもしれないし、人に寄り添う心が養われるのかもしれない。病になった人は弱者への理解が身をもって深まる。これは立派に魂の成長だし、また、コロナの感染者に対して非難や差別でなく同情と励ましの心を寄せられるようになれば、それだけ人の魂は成長したことになる。もっと簡潔に言えば魂の成長とは「愛」の成長である。これは非常に重要なことで、いくら注意喚起してもしすぎることはないといえる。なぜなら、「向こう側の世界」に移ったときただ一つ問われるのは、どれだけ豊かな愛を心に蓄えているかということだからである。その他のこと、生前の富や名声は霊的に何の価値もないといわれている。

◎RECOCA晩秋の6句

・オカリナの彼方へ遠く秋の空

・オカリナの淋しからんや曼殊沙華

・褒められし一句もなくて秋の空

・閉院の紙貼る人や秋深し

・陽を浴びてコロナ恐れず野菊摘む

・マスクして万歩晩秋のシャッター街

◎歩いているとわが町にもやたらシャッター街が目に付くようになってきた。

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◎陽を浴びる落合川の黄葉

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◎こんな物でも商品になるんですね~@百均

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