♬涙のパヴァーヌ(流れよわが涙)

今朝は1600年ころのイギリスチューダー朝の宮廷音楽世界にお連れします。くそ暑い日本の梅雨明けとコロナを忘れてお楽しみいただければ幸いです。当時の欧州も感染症とは常に背中合わせでしたが、敵はペストですからなんちゃってコロナとは比較にならぬ緊張、そして罹った時の悲壮と諦めは尋常なものではなかったことでしょう。

さて、涙のパヴァーヌは、当時宮廷で流行のリュート歌曲(リュート⇒琵琶の前身。)の名作流れよわが涙をもとに器楽曲に編曲されたものです。リュートの独奏、リコーダーの重奏で爆発的人気を博しました。作曲者はチューダー朝に活躍したイギリスの作曲家でリュートの類まれな名手、ジョン・ダウランドです。なお、パヴァーヌとは宮廷舞踊の一形式でゆったりしたテンポの踊りの曲です。 

では、RECOCAのオカリナで涙のパヴァーヌです。カラオケ作成は加藤いつみ氏。ユーチューブとの相性が悪く、音量が小さいので再生ボリュームを上げるかヘッドホーンで聞いてください。なお、1年前に同曲のオカリナを投稿してありますが不出来なので再演奏したものです。

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次に、リュートの演奏で涙のパヴァーヌ。雅なチューダー朝宮廷の雰囲気を偲んでください。

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最後にリュート歌曲の形式で、流れよわが涙。この歌をリュートの伴奏で歌うことが貴族市民の間で大流行しました。

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