♬新旧初恋

日曜日の今朝は初恋がテーマです。アンケートによると初恋は8割がたは破局に至るそうです。理由は簡単。初心者はなんでも失敗するもの。恋愛の経験不足に由来するものでしょう。穿った見方としては、相手の虚像を追いすぎてやがてがっかりしてやめてしまうのだというのもあります。要するに美化しすぎてしまうのでしょう。年取って人間なんてこんなもんだと分かってくればうまくいくようになります。

さてそんなことはどうでもよくて、本題は新旧二曲の「初恋」を紹介することです。初恋を題材にした詩で有名なのは明治29年島崎藤村「まだあげ初めし前髪のりんごのもとに見えしとき~」でしょうね。これに付けられた曲はあるのか分かりません。

少し下って、明治41年(1908年)石川啄木の一握の砂に収められた短歌「砂山の砂にはらばひ初恋のいたみを遠く思いいずる日」は超有名。これにはいろんな人が曲を付けていますが、越谷達之助のものが一番よく演奏されます。

そして現代感覚の初恋は村下孝蔵版でしょう。歌詞の雰囲気が藤村や啄木とはがらっと変わっています。「五月雨は緑色悲しくさせたよ一人の午後は恋をして淋しくて届かぬ思いを温めていた~」

①初恋

石川啄木詞、越谷達之助曲

・RECOCAのオカリナ。伴奏は近所にお住まいのピアニストによるライブです。

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②初恋

村下孝藏詞・曲

オカリナ:RECOCA

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・おまけ

上で紹介した歌手奥田良三による珍しい日本の歌曲昼の夢です。この歌手の歌うこの曲はRECOCA一番のお気に入り。出だしの歌詞「そうび」とは「薔薇」つまりバラのことです。バラの園で昼の夢を見ているというロマンチックな詞です。

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