穀雨

日本には雨の呼び方が四季を通じてバラエティ豊かにある。

4月20日は24節季の穀雨(こくう)である。穀物を潤す春雨の頃という意味。そこで3句ひねってみた。

・立ち昇る穀雨の土の匂いかな

・タクシーのドアを開ければ穀雨かな

・傘覆う猫の餌場の穀雨かな

◎オカリナで雨にちなんだ文部省唱歌「四季の雨」聞いてください。これは私の最も好きな唱歌の一つです。もうずっと前から学校教材から消えているので、皆さんの中で知ってる方はほとんどないと思います。四季に対する日本人の感受性豊かな情緒が現れている歌詞です。こういうのを学校教育現場から削除するものだから、日本の社会が殺伐たる雰囲気になってくるのは当然。

  四季の雨

降るとも見えじ春の雨

水に輪をかく波なくば

けぶるとばかり思わせて。

降るとも見えじ春の雨

 

俄かに過ぐる夏の雨

物干し竿に白露を

名残りとしばし走らせて。

俄かに過ぐる夏の雨

 

おりおりそそぐ秋の雨

木の葉木の実を野に山に

色さまざまに染めなして。

おりおりそそぐ秋の雨

 

聞くだに寒き冬の雨

窓の小笹にさやさやと

吹け行く夜半を訪れて。

聞くだに寒き冬の雨

RECOCAのオカリナで、四季の雨

youtu.be

ダークダックスの歌で四季の雨

youtu.be

・近所にある植物(名前は知らない)春なのに秋のように色づいている

・柿の若葉の新緑

・庭のワイルドに咲く花