このところ例のワクチンについて記事を書いていませんでした。もう賛否両論出尽くした感じだったからです。
しかし、昨日ネットを見ていたら面白い資料があったので検討してみたいと思います。それは、ワクチン接種歴別の新規陽性者数の統計です。これは月に数回更新されて厚労省のホームページに出ているそうです。それを見やすいように整理されたのが次の表です。まず最初の表は今年の4月4日~4月10日の新規陽性者数です。年代別に整理されているのがミソで、ぱっと見すべての年代においてワクチンの回数が増えるほど新規陽性者数は減っています。特に、80歳以上の減少効果は劇的ですね。前ワクチン担当大臣河野太郎氏はこの表を掲げてワクチンに邁進しましょうとツイッターで述べているそうです。ところがですね、この集計には基本的というか杜撰というか重大な誤りがあったのです。それは、ワクチン履歴について、ワクチン接種不明者をワクチン未接種のカテゴリーにわざとカウントしていたのです。その結果未接種者の数が見かけ上増えてしまっています。これまでずっとこうしてきたのですが、さすがにこれはまずいということになって、次の週から正しくカウントするように改訂されました。それが表②です。これは、4月25日~5月1日の分。
表1 4月4日~4月10日の集計 (ところが厚労省の集計方法に誤りあり)
表②正しくカウントされた表(4月25日~5月1日分)
表②を眺めると興味深いことが見えてきます。
・ワクチン3回効果は相変わらず非常にある。ただし、それは80歳以上の年齢層の劇的効果に依っている。
・それ以下の年齢層での感染減少効果は大したことない。
・気になるのは、ワクチン2回接種組で、未接種者層よりも感染者が多いこと。そしてこの人たちは3回打つことにより未接種者層の感染数と同等まで減少する。
これはどういうことでしょうか。とても気になります。ワクチンを打って日にちが経過して効力が薄れたとき同じウイルスに遭遇すると未接種者よりも感染しやすくなることを意味しているのではないでしょうか。そうすると大変な結論が導かれます。いったん打ったら菌がいる間は打ち続けないと未接種以上に危ないということになります。今後の統計の推移を注意深く見守る必要がありますね。
80歳以上の観戦減少効果は確かに劇的です。しかし、だからワクチン一択だとは思っていません。決めるのは、短期的アナフラキシーと長期的な未知の後遺症とワクチン効果のバランス感覚です。もっとも90以上になれば長期的(5年、10年先に出るかもしれない)後遺症とは我関せずでいいでしょうけど。
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