心打つ演説@広島サミット

ゼレンスキー大統領は原爆資料館を見た後の演説で大事なことを指摘している。「今回ロシアによってウクライナの町は焦土と化した。その光景は原爆資料館における写真の風景に似ている。~」現に戦時下に直面している指導者の言葉として発せられるとその重みがまるで違う。つまり核兵器であろうと通常兵器であろうと戦争の惨禍は同じということだ。本来ならプーチンにも資料館を見せるべきだが、彼はウクライナの廃墟はウクライナ自身の攻撃によるものが多いという立場だから他人事と思って、ゼレンスキー氏のようには感動しないかもしれない。

バイデン大統領は原爆攻撃実施国という微妙な立場なので何を言うか注目していたが、「核戦争がもたらした破壊的な現実を力強く思い出させるものだった。」と加害者をぼかした言い方でお茶を濁した。米国では、日本への原爆投下を犯罪といわれると、では真珠湾はどうなのだと切り返されるという。宣戦布告が遅れての突然の攻撃は原爆同様戦争犯罪だからどっちもどっちと言いたいのだろうが被害の性質上比較の対象にならない。一歩譲って真珠湾が犯罪だったとしても、それは東京裁判で既に日本の贖罪は済んでいる。一方の原爆や焼夷弾による大量無差別攻撃の犯罪性の糾弾は戦勝国ゆえにいまだゼロのままだ。

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