過激流の先生(2)

・ひと房の手の平重し黒ぶどう

・澄みわたる空の青さや葡萄もぐ

・宅配のぶどう一筆母の文字

近藤誠先生を私は過激流と呼んでいます。過激の中に真実が潜んでいる。鵜呑みはいけないですが、心を静めて熟考すれば各自に役立つ何かををすくい取ることが出来ると思います。

「過激流」医者に殺されない47の心得から

・老化と病気を区別せよ

「僕は医者ですが、ここ数十年、骨折と勘違いしたとき以外、病院で検査診察を受けたことがなく、薬も歯の痛み止め以外飲んだことがありません。うちに血圧計がないので自分の血圧も知りません。なぜなら、今の日本で大人がかかる病気はたいてい老化現象で、医者にかかって薬で治せるものではないからです。・・・」

高血圧、高脂血症、糖尿病等生活習慣病でなく以前のように成人病と呼んだ方が良い、というご託宣です。大本は老化なので抵抗してみても川の流れに逆らうようなもの。アンチエイジングなど愚の骨頂と明快です。

「多少の痛みや不自由は、自然の摂理、仕方がない、がまんと捉えて仲良く付き合っていく、これが一番理にかなっています。高血圧、高コレステロールなど年とともに出てくる症状には意味があり、老いに立ち向かうための必要な変化なので、不用意に薬で抑えてはいけません。」

私はこれを読んで、すーっと緊張が取れました。

「年を取ると血圧は少し高めの方が、血液が身体や脳の隅々まで届きます。コレステロールは細胞を丈夫にするので減らさないことが大事。日本人はコレステロールの高い人ほど長生き。ステーキ、トロ、イクラなどお金の許す範囲で好きなものを食べましょう。糖質も脳にとっての大事なエネルギー源です。」

妻の血圧は、今年の2月の救急車さわぎのとき180といわれてびっくりしてあわてて血圧計を買い、毎朝計ってみると160とか170、よくて150が続いたので、かかりつけの医者に行ったら、検診結果を見て、あなたは脳や循環器では死にませんと何度も言われてきたそうである。そのうちにめんどうになり血圧計はお蔵入り、この8月に市の定期健診に行ったら何と128に収まっていたとのことである。

私は3年前くらいから検診時の血圧が150くらいになり、何度も深呼吸させられて測ったものだったが、今年なぜか130台になっていた。

以上の事から得る教訓は、成人病関連の数値に驚いて安易に薬を飲み始めないように、ということではなかろうか。